愛知県・大村知事が定例会見7月20日(全文3完)中部国際空港にPCRセンターを
中部国際空港にもPCRセンターの設置を
このため成田、羽田、関空のみならず、この地域のゲートウェイである中部国際空港についてもビジネス上の往来に関わる出入国者を対象に加えるよう、7月22日水曜日、関係団体と共に国に要望することといたしました。ビジネス関係の往来再開に当たりましては、水際対策としてPCR検査を迅速円滑に実施するための空港検疫の体制拡充が不可欠であり、中部国際空港にもPCRセンターの速やかな設置を国に要望したいと存じます。 また併せて現在、国の方針として成田、関空に限定されている中国および韓国からの旅客便の到着を、中部国際空港にも到着できるように要望いたします。なお今回対象とするのは短期商用、技術者、技能実習、特定技能など、ビジネスを進める上で不可欠な旅客でありまして、観光などを目的とするインバウンドの旅客は含みません。さらに出国につきましては、出国前にPCR検査の陰性証明を発行する施設をこの地域にも設置し、ビジネス渡航者の出国の利便性を図っていただきたいと考えております。PCRセンターの実現に当たりましては空港検疫機能の大幅な拡充に加え、検査結果判明までの一時的な待機施設や誘導人員の確保、相手国言語の通訳者の手配などが必要となります。地元自治体や経済界が中部空港と密接に連携し、共に汗をかいて早急な実現を目指してまいりたいと考えております。ということで、こういう要望をあさって水曜日に行いたいというふうに思っております。ということでよろしくお願い申し上げます。
高齢者がいきいきと輝くまちづくりモデル事業
続いて2点目でありますが、「高齢者がいきいきと輝くまちづくりモデル事業」の実施についてでございます。今後ますます高齢化が進む中、本県では昨年度、高齢社会懇談会を開催し、これからの高齢社会や高齢者施設について有識者の皆さまから幅広くご意見をお聞きしたところであります。そうした意見を基に、高齢者の社会参加を推進するためのモデル事業、「高齢者がいきいきと輝くまちづくりモデル事業」を市町村に委託をして、今年度から3年間実施します。 このたび豊橋市をはじめ12の市、町を選定しますので、おおむね今月から順に事業を進めてまいります。まず1つ目は高齢者の就労および生きがいづくりの一体的支援のモデル事業であります。これは高齢者個々の健康状態や就労意欲に応じて就労をはじめ地域の課題を住民が主体となって解決するコミュニティービジネスやボランティア活動等について幅広く情報提供を行う総合窓口を設置するなど、就労から生きがいづくりまでを一体的に支援する取り組みを実施してまいります。 2つ目は多世代交流を通じたシニアの活躍推進のモデル事業であります。これは地域活動に興味があるものの、活動に携われない高齢者の方々に子供を対象とした地域活動への参加を促すとともに、その担い手として活躍していただくため、子供が集まる場所において絵本の読み聞かせを行う多世代交流イベントを開催するなど、地域活動を実践していただく取り組みを実施します。 最後に3つ目は高齢者の移動支援のモデル事業です。免許返納した方、運転に不安を持つ高齢者の方々が自家用車に依存することなく生活することができるよう、地域の実情に応じた新たな移動手段の創出に向けた検討や実証実験を行います。モデル事業の成果については全市町村で共有するとともに、優れた取り組みについては県全体に広めていきたいと思っております。 こうした取り組みを通じ、「高齢者がいきいきと輝く社会」の実現を目指します。12の市町村事業、それぞれの事業については資料にあるとおりでございますので、あとでご覧いただきたいと思います。昨年度高齢社会懇談会を4回開催し、有識者から幅広く意見をお聞きして、こうした就労、生きがいづくりの支援、多世代交流、高齢者の移動支援、といったモデル事業をつくってたというものでございますのでよろしくお願い申し上げます。