「ジブリパーク」のオープンは予定通り2022年秋に 愛知・大村知事会見
愛知県の大村秀章知事は13日、愛知県庁で定例記者会見に臨み、県内で整備が計画されている「ジブリパーク」の起工式を今月28日に行うと発表。新型コロナウイルスの影響で工事の遅れも懸念されたが、「予定通り2022年秋のオープンを目指す」と述べた。 【会見ノーカット】「ジブリパーク」のオープンは予定通り2022年秋に 愛知・大村知事会見
撤去工事一時中断も、「全体工程に影響なし」
「ジブリパーク」は同県長久手市の愛・地球博記念公園の一部を再整備して、映画『となりのトトロ』などスタジオジブリ作品の世界観を再現するテーマパーク。約7ヘクタールの対象エリアは、テーマごとに5つに分かれ、今回は「青春の丘エリア」「ジブリの大倉庫エリア」「どんどこ森エリア」の3エリアの本体工事を先行して着手する。起工式にはスタジオジブリの中島清文社長らが出席し、くわ入れなどを行う予定だという。 旧温泉プール施設の撤去工事はすでに今年から始まっていたが、新型コロナで緊急事態宣言の出た4月から5月にかけて約2週間工事を中断。その後、感染予防対策を施して工事は再開していた。大村知事は「全体工程には影響を及ぼさない。予定通り2022年秋のオープンを目指して着実にやっていきたい」と強調した。 また、今月22日から9月3日にかけて愛知県美術館ギャラリーで開かれる「ジブリの“大じゃない”博覧会」には、ジブリパークの模型も展示される予定だという。
避難所の感染予防ガイドラインも発表
新型コロナで東京、大阪の感染者が再び増加傾向にあることについては、「憂慮すべき事態」とした上で、「あれもこれも自粛だと経済社会が成り立たないのも事実。一律な移動自粛の呼び掛けは考えていないが、不要不急の移動は控えてほしい」とあらためて呼び掛けた。 また、この日は県の防災部局が作成した「避難所における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」も発表。コロナ対策として必要な資機材や避難所のゾーニング、衛生環境の整備などの例をまとめ、市町村に活用してもらう。20日から順次、県内の市町村職員を対象に研修を開くという。 九州や岐阜、長野などの水害で河川整備や避難のあり方があらためて見直されていることについては「河川の護岸整備などのハード対策は1年、2年ではできず、ハードと合わせてソフト対策が大事。ケースバイケースだが、強制力を持った避難の要請も必要。さまざまなデータをしっかり分析、検証して今後の対策に生かしたい」などと述べた。 (関口威人/nameken)