大阪府・吉村知事が定例会見6月3日(全文1)非常用品にマスク、体温計、消毒液も
避難所における感染防止対策を追加
もう1つの追加点ですが、避難所における感染の防止対策ということです。自宅療養者や濃厚接触者と一般の避難者、これを分ける必要があると思います。また、避難所においてもきちんと距離を取る。そして避難所で発熱が確認された人については別のゾーンで避難を確保するということが重要になると思います。ちょっと詳細について説明をしていきます。 まず1つ目ですけども、事前の対策としまして、これは災害が起こる前の対策です。現在コロナウイルスのいわゆる陽性者で自宅療養されている方がいらっしゃいます。そしてもう1つ、陽性にはなってなくても濃厚接触者という方がいらっしゃいます。自宅療養者と濃厚接触者の方については保健所から事前に、もし災害が起きたらここに避難してくださいということを通知していきます。 ここは保健所と市町村の危機管理部局がそれぞれ連携をしまして、もし災害が起きたときの自宅療養者、濃厚接触者の方はどこに避難するかっていうのを事前に決めておきます。事前に選定した専用の避難所であったり避難スペースっていうのが、これは決まっているわけなので、今後、新たに陽性になって自宅療養されている方であったり、その濃厚接触者の方に対しては、あなたの市町村においてはここがそういった陽性者の方や濃厚接触者の方の避難所になるのでこちらに避難してくださいっていうのを書面で毎回お知らせをするということになります。そしてもし災害が発生したら、そこの専用スペースに避難をいただくということになります。
発熱がある人のゾーンを分ける
一般の避難者の方、これは自宅療養者とか濃厚接触者じゃない方についてですけども、まず事前にご確認いただきたいと思いますが、ハザードマップなんかで自宅の災害のリスクを確認していただきたいと思います。そして自宅に災害リスクがないという場合には、その自宅での待機、念のため2階へ垂直避難するということを当然お願いしますが、ハザードマップ上、その自宅に災害リスクがないという方は自宅の待機をお願いしたいと思います。そして念のため2階へ垂直避難をお願いします。2階とか上の階、上層階です。そして避難所における3密を回避するために親戚とか友人がいらっしゃる場合には、事前に避難所じゃなくてそちらのほうへ避難するということも検討していただきたいと思います。 そういった避難所以外の方、公的な避難所へ避難される方については、まず健康状況の聞き取りをします、避難されてきた場合に。そして異常がなければ一般の避難スペースで避難いただいたて、熱とか何か異常があれば、この段階ではコロナって当然、分かってないわけですけども、なんらかの症状があれば別途、確保した場所での専用スペースでご避難いただくということになります。こっちのゾーン、この一般避難用とこういった発熱がある場合の方のゾーン分けをしていきます。 具体的なイメージですけども、どうなるのということですが、自宅があります。これまではだいたいここの避難所が決まっていますから体育館等で避難をするということになります。体育館に避難していただいた場合に、先ほど申し上げた、もし熱とかある場合については、今度はその学校の中の空き教室とか別のところで避難をしていただいて、ゾーン分けをしていきます。 もう1つ、これが普通の避難所ルートですけど、今回からはハザードマップ等で安全が確認されるご自宅については、これはもう自宅待機をお願いしたいと思います。そしてもし可能な場合は親戚とか友人宅でより安全なところで避難をしていただきたいと思います。もう1つ、ホテル、旅館、これも避難の対象にしていきたいと思います。ホテルや旅館等で避難を受け入れる、これは大阪府とそれぞれの市町村が個別に、市町村ごとにホテル事業者なんかとこれから協議をしながら、それに賛同していただけるホテルとか旅館が対象になりますが、そういったところに避難をいただく。それから大阪府や国の研究所や宿泊施設、これについても避難の新たな選択肢としての対象にしていきたいと思います。