好調のI-ne、ECモール事業。Amazon、楽天、LINEヤフーの担当者3人が語るI-ne流の運用術
Amazon販路の2023年1~12月の売り上げは、当初の目標の約1.3倍となりました。
――Amazonでは、ユーザーの検索結果に対して「自社商品がいかに上位に表示されるか」がキーファクターになりやすいです。どのような取り組みをされていますか。 木野氏:検索キーワードで上位にランクされるワードは、広告出稿を細かく調整して、なるべくコストを抑えてランキングの上位を取れるようにチューニングしています。 また、Amazonでは「このキーワードの場合、この商品とすごく関連性があると見なされる」といった一定の特徴があるため、商品ページに関連性の強いテキストを盛り込みつつ、日々の広告動向を常に商品ページで確認するといった取り組みを愚直に行ってきました。 ■ 「楽天市場」では広告のインハウス化+PDCA高速化で施策をスピードアップ ――「楽天市場」について教えてください。 森 麻利央氏(楽天市場担当):佐藤さんと同じキープラットフォーム1課の課長で、「楽天市場」の店長とともに、「楽天市場」店全体の運営や中長期戦略を担っています。 ――「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」の受賞は4年ぶりとなりました。 森氏:これまでの受賞歴としては、総合賞で6位、ジャンル賞で「生活家電ジャンル賞」、サービス賞で「ラ・クーポン賞」を獲得してきました。 ポイント高還元サービス「スーパーDEAL」を積極的に活用したショップに贈られる賞、「スーパーDEAL賞」を受賞した今回の評価ポイントは2点あると見ています。 広告をインハウス化したことと、施策のPDCAを強化したことです。店舗、ブランド、SKU別でKPIを設定し最適化したことにより それぞれの費用対効果が把握できるようになりました。これにより、効率的に広告投資ができるようになったことでROAS(ロアス)の改善につなげられています。