好調のI-ne、ECモール事業。Amazon、楽天、LINEヤフーの担当者3人が語るI-ne流の運用術
ダイレクトマーケターとして俯瞰的な視点が養われる「M.D.M」
――今回はI-neのモール戦略とともに、I-neが独自に構築している社内人材育成システム「Master of Direct Marketing(M.D.M)」を受講されています。「M.D.M」の成果と、生かせていることを教えてください。 森氏:「M.D.M」のカリキュラムには、自分のスキルや知識のレベルを点数形式でチェックできるオンラインテスト「スキルクエスト」というものがあります。これを通じて自分の今の実力をいつでも把握できるので、自らの中長期目標に対して何が足りないのか、どこを伸ばせば目標にたどり着けるのかを都度、認識できています。
また、「M.D.M」の受講者向けに月に一度社内勉強回が開催されており、そこではECだけでなく、営業、ブランディング、経営など、さまざまな視点の内容をインプットすることができるので、自分の課や担当しているモールの店舗で実行できそうなことを取り入れるようにしています。
――森さん自身が今後、成長していきたいことや抱負は。 森氏:マネジメント業務に磨きをかけていくことと、自身が携わっているEC販路を通じて、I-neの商品をお客さまに広く届けていきたいと思っています。課長職に就任した現在、自分の考え方や行動次第でチャレンジできる環境だからこそ、他のメンバーにも仕事を通じてI-neでチャレンジすることを楽しめる環境作りを行っていきたいです。次の人材を育てていけるヘッドでありたいと思っています。 ■ D2Cの理解が深まり、ブランド運用に好作用 ――木野さんは「M.D.M」の成果をどのように捉えていますか。 木野氏:スキル面・マインド面それぞれで成長できていると感じています。ECモールは、そもそものプロダクト、集客、ページでの訴求、CRM、広告の費用対効果など、複合的な要素が絡み合ってお客さまの購買行動が決まる売り場となります。優れたダイレクトマーケターをめざす「M.D.M」のカリキュラムや、「M.D.M」のプログラムの一環で、他部署や外部講師を招いた講義を受講したことにより、物事に対する俯瞰的な考え方やマインドがインプットされてきたと感じます。 ――特に自身の成長を感じているのはどのようなところですか。 木野氏:特に、他部署に対する理解が深まってきたと思います。PR、物流、ファイナンス、商品開発、ブランディングといったさまざまな観点で他部署の方と深い会話ができるようになりました。自分が担当している、スキンケアのD2Cブランド「murphy」においてもブランドの運営に生かせています。 ――今後めざしていくことは。 木野氏:今後めざしていることは、Amazon販路では、I-neがお客さまにとって「Amazonに強い企業」の第一想起になりたいと思っています。そのためには、ECメンバー全員がAmazonに詳しいスペシャリストになり、「M.D.M」を通じてダイレクトマーケターになるための網羅的な知識を身につける必要があります。まずは自分自身がAmazonのスペシャリストとD2Cのゼネラリストの両立をめざしていきたいと思います。 そして、将来のキャリアプランとしては、I-neを代表するマーケターとして、ECに強みを持つブランドを育成できるリーダーになりたいと考えています。 マネジメントについても勉強しているところなので、「D2C/デジタル」「ブランドマーケティング」「マネジメント」の3つの領域で自分の価値を見いだしていきたいです。 ■ すべてのECモールで「勝てる」人材をめざす ――佐藤さんは、「M.D.M」受講の手ごたえと今後の抱負について、どのように感じていますか。 佐藤氏:「M.D.M」については2点あります。まず、ダイレクトマーケターになるための考え方を学べたこと。「なぜ商品が売れるのか」「お客さまがこの商品を買いたいのか」を明確に理解して、しっかりアクションや施策に落とし込むのはマーケターとして必要不可欠です。お客さま目線に立ったとき、どのような商品で、どういった導線だったら買いやすいのか、買ってくれるのか――という視点を持てるようになったことは、「M.D.M」を受けて良かったと思っています。 2点目は視座が高くなるというところです。外部の講師を招いて話を聞いたりディスカッションしたりすることで、自分の視座が高くなったと感じています。自分が主語ではなく、会社が主語になって、そこから戦略や戦術が生まれてくるような感覚を得られました。 自身の成長戦略については、「すべてのモールで勝てる人材」になりたいと思っています。