【Q&A】漫画、映画が絶好調。「鬼滅の刃」って何?
漫画や映画で人気を博している「鬼滅(きめつ)の刃」。さまざまな話題やニュースで耳にすることがあると思いますが、「実はあまり知らない」という人もいるのではないでしょうか。どのような話で、どれくらい人気なのでしょうか。ネタバレしない範囲で解説します。
Q:「鬼滅の刃」とは?
2016年から2020年まで週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)作の少年漫画です。 舞台は大正時代の日本。主人公は竃門炭治郎(かまど・たんじろう)という少年です。人を食べる「鬼」に家族を殺され、唯一生き残った妹・禰豆子(ねずこ)も鬼にされてしまった炭治郎が、禰豆子を人間に戻すため、修行を積みながら仲間らと鬼を倒していくストーリーです。
Q:どのくらい人気なの?
単行本は22巻までの累計で、発行部数が1億部を突破しています。12月4日発売の23巻が最終巻です。 2019年にはアニメが放映され、オープニング曲であるLiSAの「紅蓮華」は大ヒット。同年の紅白歌合戦でも披露されました。
Q:流行語にも選ばれたって本当?
「2020 ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)のトップテンに、「鬼滅の刃」が選出されました。 この会見では、選出された背景について「ファン層は子供から大人まで幅広く、女性ファンが多いのも特徴。人気作ともなれば、連載が長期化しがちな少年漫画の世界で、物語を上手く畳んだ作者の潔さも注目された」などと説明されました。
Q:映画も好調だって聞いたよ。
10月16日に封切られた「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が大ヒットを記録しています。11月30日(公開45日間)時点で観客動員 が約2053万人。興行収入は約275億円に達しており、歴代2位です。
Q:有名人も影響されているの?
菅義偉(よしひで)首相が、漫画内で度々出てくる「全集中」というフレーズを用いたことが話題になりました。 また、手越祐也、叶姉妹、田村淳ら芸能人が、漫画内のキャラクターの格好をしたコスプレ写真をSNSに投稿するなど、「鬼滅の刃」現象が広がっています。