大阪府・吉村知事が定例会見7月29日(全文2)90万件といえどまだ足りない
効果を発揮できていないことへの受け止めを
日本経済新聞:日経新聞の大畑と申します。追跡システムについてですけども、きのうの時点でまだ利用者の中から感染が確認されていなくて、一度も効果を発揮できていないとお伺いしているんですけど、これだけ居酒屋とかでの感染が広がっている中でまだ一度も出ていないこと、この受け止めをお聞かせください。 吉村:やはりまだまだ広がってきてないというのが1つの原因かなというふうにも思います。もう1つはやはり情報というのを、今は陽性者の方から発信してもらうという仕組みにしてるんですけど、そこがちょっと障壁になってるのかなというふうに思ってますから、陽性者の方が発信しなくてもこちらとして発信できる、アウトリーチの仕組みというか、そういったところを今検討している最中です。 今はどうしても陽性者になった人からの情報提供を待つという仕組みになっちゃっているので、それだとなかなか広がりを欠くかなと僕自身思ってますので、ちょっとここは課題も含めて今、検討している最中です。方向性としては陽性者の発信がなくても発信できる仕組みにしていきたいというふうには思っています。だから同意というか、陽性者側がメールアドレスの登録というか、それがなくても発信できる仕組みにしたいと思っています。
具体的にどういう形なのか
日本経済新聞:それって具体的にどういう形なんでしょうか。あまりイメージが湧かないんですけども。 吉村:現在のやり方というのは、まず最初の進め方でしたから、個人情報とか、もちろんこれは最大限配慮した仕組みですし、陽性者の方の名前なんか全然出てこないんですけどね。陽性者の側から自主的に、COCOAと一緒ですね。国のCOCOAのアプリと一緒で、陽性者の方がこれに対して陽性者ですっていう、メールアドレスを送ってもらったらこっちのほうで、じゃあその人が利用した店とかっていうので発信する仕組みにはしてるんですけど、そこに陽性者の方からの発信というのを前提としてる。最初はそういう運用で開始しました。 やっぱりここは、僕はちょっとネックになってるんじゃないかなと思っているので、陽性者が別にその発信をしなくても、役所としたらいろんな聞き取りの中で、こういったお店、ああいったお店というのはある程度情報をつかめているわけですから、陽性者とはもうある意味無関係にやる。そんな仕組みができないかというのを今検討しているところです。それができたらかなりその壁は下がっていくんじゃないかなというふうに思っています。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見7月29日 全文3に続く