ホームセンターで呆然…強盗対策で何を揃えるべきかわからない人がまずやるべきこと
個人情報を表に出さないことを徹底する
そして、何よりも重要なのは、闇バイトの強盗事件が起きるようになってから何度も言われていることだが、(3)の「自分の情報を必要以上に外に出さないこと」だ。「そんなことはわかっている」と思いがちだが、犯罪を行う側も巧みに状況を変えてアプローチをかけてくるので、気づかぬうちに引っかかってしまうことも少なくない。 「ご存じだと思いますが、闇バイトの人たちは、闇名簿というものを頼りにしてターゲットを定めている、といわれています。捜査を名乗る電話やスマホでのアンケートなどで、巧みに個人情報を聞いてきます。信用できると判断するなら出して良いと思いますが、不用意にご自身の資産情報を出さないことが大切です。 また、リフォーム業者さんを装って“ちょっといいですか”と訪問してくる可能性もあるので、その場合は相手の身元をきちんと確認すること。確認ができないようであれば、しっかり断る。知らない業者が、犯行の下見を兼ねて来ているケースもあるので、警戒されたほうがいいと思います。もちろん、怪しくないきちんした会社もあると思いますので、判断が難しい場合はその場で色々伝えずに、こちらから後日連絡をする、という手段に変えた方がいいでしょう。」(古山さん) しかし、自分たちはこういった情報に警戒できても、高齢の親世代が「関わらない」をどれだけ徹底できるかは微妙だ。実際に、私の周りでも、親や一人暮らしの親戚に「知らない人からの電話には出ないように」と以前から伝えているが、「つい出てしまった」「着信があってかけ直してしまった」となかなか徹底できない、とよく聞く。かかってきた電話に出るのがマナーであると擦り込まれている高齢者の生活習慣を変えるのはなかなか難しいが、ここは危険な事例を丁寧に説明して理解してもらい、「知らない電話には出ない」を徹底してもらうしかない。 また、ご近所の結びつきが強い地域であれば、普段は見かけないスーツ姿の若者が話を聞きに回ってきた、とか、作業服の男が壁や屋根の様子を見回していた、などの情報が事前に耳に入ってくることもあると聞く。高齢者が多い地域は近所で連携したり、地域の警察署などに相談し定期的に巡回を依頼してみるなど、地域住民と協力して地域の防犯レベルを上げていくことも重要だ。