懐かしの店舗もみられる「ダイエー写真集」 担当者に聞く写真を公開した理由とは?
懐かしの店舗もみられる「ダイエー写真集」 写真の保管場所で担当者に聞く公開した理由とは?
スーパー「ダイエー」の全国各地の店舗写真がみたり、社歌などを聴いたりすることができる「ダイエー写真集」というホームページがツイッターなどのSNSで連日、話題となっている。それを作っているのは神戸市にある学校法人だという。なぜ、そのような写真集をつくっているのか。神戸に行き担当者の話を聞いてみた。 【動画】「ダイエー写真集」制作担当者に聞く熱き思い たくさんの写真は大学のダイエー資料館に保管されていた
「ダイエー資料館」に保管されている約500店舗分の写真資料から選んだもの
ダイエー写真集を制作しているのは学校法人・中内学園(神戸市西区)。同法人が運営する流通科学大学(同区)キャンパスの中にある「ダイエー資料館」に保管されているダイエーの約500店舗分の写真資料が、今回の写真集の基になっている。
元々はダイエー社史編さん室に保管されていたもの
同大学は、1988年にダイエーグループの創始者、故・中内功氏によって設立されたことでも知られており、現在も約3800人の学生が商学部、経済学部、人間社会学部、大学院で学んでいるという。 「元々は株式会社ダイエーの社史編さん室で保管されていたものを2001年ごろに中内学園に寄贈いただいた経緯があります」と話すのは、同大学の津田雅世広報室長。 ダイエー資料館には、ダイエーのマニュアルや各店舗の設計図、社内報や新聞広告、チラシまで保管されている。 このほか、コンビニエンスストアのローソンやレストランのフォルクス、ビッグボーイなど、かつての数多くの関連会社の資料や制服、プロ野球やバレーボール、マラソンなどスポーツ関係の資料まで保管されているなど、まさにダイエーの歴史を隅々まで網羅している空間だ。
「喜んでいただけるホームページを作りたい」と写真の掲載を決定
今回、話題となっているダイエー写真集は、その資料の中のひとつである、約500店の写真資料からピックアップして、ホームページに掲載したものだという。 「今年4月に中内学園のホームページをリニューアルすることになり、せっかくリニューアルするならみなさんに喜んでいただけるホームページを作りたいなと思い、店舗の写真を掲載しました」と語るのは、このホームページの制作などを担当している同大学の監査室長、中内功記念館事務長、ダイエー資料館事務長などを務める大野康人さん。