岸田首相が会見 「まん延防止」17道府県で延長へ(全文1)山形・島根・山口・大分・沖縄の5県は解除へ
3回目接種、なぜ日本は遅れたのか
TBSテレビ:同じく幹事社のTBSテレビ、室井と申します。よろしくお願いします。ワクチンの3回目接種についてお伺いします。総理は先ほどVRSへの入力ベースで1日100万回ペースというふうに述べられましたが、接種率は今日公表分ですけれども11.9%と世界的に見ても低水準です。諸外国は早期に前倒し接種にかじを切りオミクロン株の対応を急いだにもかかわらず、なぜ日本は遅れたと考えていらっしゃいますでしょうか。お伺いします。 岸田:ご指摘の点については、まずわが国においては諸外国に比べてワクチンの1回目、2回目の接種の開始が遅かったという事情がありました。昨年を振り返りましても秋の段階、10月、11月の段階でも1回目、2回目の接種を行っていた、こうした事情がありました。そして、2回目の接種から6カ月以上の間隔を空けなければならないという事情の中で、3回目の接種を進めているというのがわが国の状況であります。3回目の接種については、11月11日の日に薬事承認を得たのち、12月から開始をしたということであります。今、申し上げた事情の中で手続きを進めていったということであります。 先ほどご指摘がありましたように、3回目の接種については2月に入って接種が本格化していった、ペースも1日100万回程度まで上がってきた、こういった状況であります。これから職域接種も本格化していきます。接種券の送付の前倒しも進めていただいているところでありますので、さらなる接種の加速化に向けてしっかり努力をしていきたいと思っています。 なお、1つ加えるならば、イギリスやイスラエルなど3回目接種を先行した国であっても感染者数、大変増えてしまっている、こういった国もあります。こういった国々と比べた場合、わが国は感染者の数、これは格段少ないということは指摘をしておきたいと思います。以上です。
入国者5000人という数字を設定した理由は
司会:ここからは幹事社以外の方からご質問をお受けいたします。ご質問を希望される方は挙手をお願いいたします。こちらで指名いたしますので、マイクにお進みください。なるべく多くの方にご質問いただくためにも質問は1問ずつ簡潔にお願いいたします。それでは、【ミヤイ 00:30:29】さん、どうぞ。 読売新聞:読売新聞のミヤイです。水際対策についてお伺いします。新規感染者はピークアウトの兆しを見せてますけども、依然として感染者は多く、多くの自治体はまん延防止等重点措置の延長をしています。このタイミングで水際対策の緩和に踏み出した理由を教えてください。また、1日の入国者を3500人から5000人に増やすということでしたけども、この5000という数字はどういった理由で設定されたのでしょうか。待機施設とか空港検疫とかのキャパがそのぐらいの数字ということなんでしょうか。併せてよろしくお願いします。 岸田:まず、1点目につきましては、水際対策、冒頭申し上げたように、オミクロン株のわが国への感染の拡大をできるだけ遅らせるということから厳しい措置を用意したわけですが、その効果は医療体制の充実ですとか、予防、検査、早期治療体制の強化ですとか、こういったことにおいてさまざまな結果につながったと受け止めています。 しかし、その後この状況は国の中だけではなくして海外においても状況はずいぶんと変化をしています。水際対策を考える場合に国の内外の感染の状況の違いですとか、各国の水際対策の状況ですとか、さらには3回目の接種の進み具合ですとか、そういったものを考えて総合的に判断していかなければならないと思います。今、申し上げた点において状況が変化している、そういったことで各国の状況も特に参考にさせていただきながら、水際対策についても見直しを行っていきたいと考えているところです。