岸田首相、5県の「まん延防止」解除を表明 延長地域も「3月6日待たず解除もありうる」
岸田文雄首相は17日夜、官邸で記者会見し、今後の新型コロナウイルス対応について説明した。オミクロン株の感染拡大について「全国的にペースが落ち着き始めている。今後とも、警戒感を緩めることなく、最大限の緊張感を持って対応していくが、その上で、第6波の出口に向かって徐々に歩み始める。次のフェーズへと段階的に準備を進めていくべき」との考えを示し、そのための取り組みの一つとして、感染状況が落ち着いてきた地域の「まん延防止等重点措置」解除を表明した。まずは、20日に期限を迎える21道府県のうちの山形、島根、山口、大分、沖縄の5県のまん延防止等重点措置を解除するという。 【動画】岸田首相 17道府県への「まん延防止」延長を表明(2022年2月17日)
まん延防止等重点措置、「一定の効果はあった」
一方、北海道、大阪府など残る16道府県と27日が期限の和歌山県については、すでに延長されている東京都、愛知県などと同じ3月6日まで延長する方針を示した。岸田首相は「慎重になるべきところでは、引き続き慎重さを堅持する」と語った。延長した地域の解除時期に関しては「地元ともよく話し合いながら、解除ができるという結論に至ったならば、3月6日を待たずに解除することもありうると、一般論では思っている」と含みを持たせた。 これまでのまん延防止等重点措置の効果については「今、感染拡大のペースが落ち着き始めていると言った。そのすべてがまん延防止等重点措置の効果というつもりはないが、措置適用以降、飲食店でのクラスターは減少しているなど、一定の効果はあったと思っている」と述べた。
首相自身の3回目接種はモデルナ製を予定
3回目のワクチン接種について、「ワクチン接種記録システムの入力ベースで、1日100万回程度まで接種のペースが上がってきている。手綱を緩めることなく、引き続き全力を尽くす」と決意を述べた後、国民に対して「前倒しで職域接種も始まった。ご自身やご家族を守るため、そして社会全体として感染対策を進めていくため、できるだけ多くの人に接種してほしい」と呼びかけた。 なお、岸田首相自身の3回目の接種の予定を問われると、「3月の頭ぐらいにはぜひ受けたいと思っている。モデルナ製を予定している」と答えた。