はやぶさ2が地球に帰還へ JAXA会見(全文3完)ありがとう、また会う日まで
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日午後2時から記者会見を開き、小惑星リュウグウでのミッションを終えた探査機「はやぶさ2」の地球への帰還について説明した。 【動画】はやぶさ2が地球に向けリュウグウ出発へ JAXAが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「はやぶさ2が地球に向けリュウグウ出発へ JAXAが会見(2019年11月12日)」に対応しております。 ◇ ◇
リュウグウに声を掛けるとしたら?
荒舩:試運転が20日から12月2日まで持たれますけど、これは当初予定はしていなくて、早まったからここに入れることができたという理解でよろしいでしょうか。 津田:これはいろいろ計画上は多少フレキシブルなところがありまして、巡航フェーズをどこから始めるかも、今は12月3日以降と書いていますが、これを後ろにずらすこともできます。ですが、イオンエンジンの調子は見ておかないと、帰還フェーズにとって非常に重要ですので、そういう期間は欲しいと。後ろに延ばせば延ばすほど、後ろ倒しにすればするほど帰還フェーズの軌道制御という意味では余裕がなくなっていく方向ですので、ここではその中で早めの、12月3日以降にイオンエンジン巡航開始するとして、その2週間前からイオンエンジンの試運転をしようということにしたということです。 荒舩:最後に、リュウグウに今声を掛けるとしたら、どういうふうに掛けるかということをお伺いしたいんですけれども。 津田:どうでしょうね。ありがとう、ですかね。ありがとう、また会う日まで、ですかね。 荒舩:どうもありがとうございました。 司会:時間が迫ってまいりましたので、お1人1問ずつにさせていただきます、申し訳ありません。後ろの2列目の方にお願いします。
復路で一番注意すべき点は?
ニッポン放送:ニッポン放送、畑中と申しますが、これから復路ということで、やはりおうちに帰るまでが旅行、とはよく言ったものでありますけれども、この復路の中で、いろいろまだネックとか留意点とかあると思うんですが、一番注意していくべき点というのはどういったことでしょうか。 津田:復路の細かい詳細な計画は今後の記者説明会等で固まったら随時説明していこうと思いますが、主には往路と同じで、イオンエンジンの巡航、これは適切なタイミングに適切な方向にスラスターを噴射しないといけないということで、これをきちんとやっていくというのがまず第一です。 それから、地球帰還に際しては最後は精密誘導、地球のどこでもいいのではなくて、地球のある1点を狙ってリエントリーカプセルを着陸させます。これには非常に精密な軌道制御が必要で、慎重な、あるいはやり直しの利かない運用になりますので、ここは十分計画を練っていく必要があるんで、この2点だと思います。 そうですね、このイオンエンジン運転もリエントリーといった今申し上げたものも、全て最後の着陸のところに集約されるものですので、それが結果が分かるのが最後。最後に近づけば近づくほど厳しさは増すということだと思います。 司会:続いての質問をお願いします。こちらの2列目の方に。