大阪府・吉村知事が定例会見6月30日(全文2)5波が来るなら7月中旬から下旬
難しい課題だがぜひやりたい
なので、じゃあどの程度ワクチンが広がればどういった社会経済というのができるようになるんだろうかと。もちろんこれは感染のそのときの波がありますから、それで全てというわけにはいきませんが、その基準であったり、出口に向かうロードマップを作成するというのは、目指すべき方向性を示すという意味では非常に重要ではないかと思っています。非常に暗闇の中にいるわけで、ワクチンをどんどんお願いしますというふうにお願いしているわけですけれど、じゃあどうなったら生活はどうなるんだろうかというところをやっぱり示していきたいというふうに考えています。 でもこれは非常に難しい課題でもあります。これはだからほかのどこもやっているわけでもないし、国でもやっているわけではありません。経済界がロードマップを示すべきって国に提言したとは報道がありましたけれども、これは提言レベルですから、責任を持ってこれを作っていくっていうのは、やはりこれは、言うだけだったらできますけど、誰でもできるんですが、責任を持ってやっていくという意味ではやはり難しい課題だというふうには思っていますが、ぜひこれはやりたいと思っています。またこれで一定そういうものができれば、いろいろ国にも提言もしていきたいと思っています。
正解がない以上、大切なのはプロセス
やはり難しいのは答えがないということだと思います。正解がないということです。こういうのを作ってしまったら、作ってしまった上で、発生する結果と違うときも出てくる。そしたらまた皆さんから袋だたきにあうんだろうというふうに思っています。こんなロードマップを作ったから失敗したんじゃないかという袋だたきにあうんだろうなというのも、失敗した場合にはあり得る。だからつまりもうずっと下のほうを向いているほうが楽と言えば楽ですけど、でもやはりそれは政治行政の方向性として、僕は道しるべはつくるべきじゃないかと思っています。海外ではこういったものを作っているところもあります。 やっぱりそうなってくると正解がない以上、大切なのはプロセスだと思っています。どういう経緯でそれが出来上がったのかっていうプロセスが、正解がないからこそ重視しなきゃいけないと思っています。手続き的な適正というものが非常に重要だと思っているので、本日もその案を作ったプロジェクトチームと、健康医療部も入って、これはいろんな賛否の意見もありましたけれども、そのプロセスをフルオープンにしていくということが重要ではないかと思っています。正解がないからこそプロセスを重視したいと思います。 ですので今回の会議を受けて、やはり、細かいことを言うと縦軸、横軸をどうするかとかいろいろ議論が出ました。そういったことも踏まえて、まず大阪府の案、大阪府の事務局案というのを7月の上旬には作成して、そして7月の上旬に専門家に入って、専門家の意見をぜひ聞きたいと思います。これはプロセスの中の1つです。特に、じゃあどのぐらいで集団免疫が獲得できるのか、どのぐらいで効果が出始めるのか、このロードマップってなんか不備な点、おかしな点はないですかねというふうなところを、やはり専門家に意見を聞きたいと思っています。ですので、それの会議を7月の上旬にまず1回やろうと思っています。場合によっては複数回やる可能性もあり得ますが、それをやりたいと。それを踏まえた上で7月中には作成をするということです。