大阪府・吉村知事が定例会見6月30日(全文2)5波が来るなら7月中旬から下旬
人出が増加している要因は
読売新聞:あともう1点。人出が増加しているということで、発表事項でもあるんですけれども、それに関して、その要因に関して、知事としてはどのように分析をされていらっしゃいますでしょうか。 吉村:先ほどの支給状況については、この間、大阪の支給が遅いと、さまざまなメディアでも批判をされて、それは批判するのは当然のことだと思いますし、改善をしてきましたので、そこもぜひ報道をお願いしたいというふうに思います。報道されるかどうか分かりませんけれども。今日、本日発表させていただきます。 やはりこの滞在人口が増えているというところに関しては、緊急事態宣言が解除されて、長引いた緊急事態宣言も解除になった、そしてやはり感染者数も少なくなっている、重症者数も含めて、日々の状況というのは皆さんも報道しているとおり、これは本当に民主国家で全ての情報が行き渡る世界ですから、大阪の感染状況がどういう状況かっていうのはやっぱり府民の皆さんもご承知だと思います。 そしてもう1つは、やはり一番大きいのは人流抑制策ということでお願いしますという事業者に、こっちの緊急事態の期間中については、大規模商業施設については全て休業要請をいたしました。1000平米以上について。そして再延長後については、平日は解除をして、土日、要請をいたしました。そして多くの事業者の皆さんが感染を抑えることに協力しようということで、ご協力をいただきました。そして今、現状はそういった休業要請、大規模施設にはしてないという状況ですので、やはり大規模施設も営業している、それに合わせてやっぱり人流が増えてきているという面、さまざまな要因が重なり合っている状況であることは間違いないと思うんですけど、やはり人手というのは増えているわけです。
ロードマップ作成の意義は
これは裏を返せば、それだけ社会経済活動、そこで暮らす方についての、そこは復活しているということで。そこでの暮らしであったり生活であったりという部分についてはプラスの面に働いている。でも一方、感染対策という点からするとやはりリスクも高まっていると。なので、なんとかこの感染者の急拡大を防ぐためには、またみんな休業してくださいっていうのはやっぱり、僕はそれはあまり本当はやりたくないので、できるだけお1人お1人の感染対策をお願いしたいと。施設から感染が広がるというのは、結局、人から感染が広がるので、最後はお1人お1人の意識であったり感染対策だと思うので、人流が増えている今だからこそ、また、再拡大が起きやすいような状況が重なっている今だからこそ、お1人お1人の感染対策をお願いしたいという趣旨で報告させていただきました。 読売新聞:あともう1点。今回、発表事項ではないんですけども、先ほどの会議の中で、今回、ロードマップの試案というのが示されたと思いますが、知事としてその試案に関してどのような所見を持たれたのかというのと、あらためてロードマップ作成の意義に関してお願いします。 吉村:こんなさまざまにいろんな休業要請なんかもお願いする中で、じゃあこれいったいいつまで続くのと、それは常にやっぱり事業者の皆さんからするとあると思います。僕が経営者だったらそう思います。でも感染対策にやっぱり協力していこうという中で、じゃあその感染対策と社会経済活動、これを両立させていくためにも出口戦略、つまりロードマップっていうのが、これは非常に重要だというふうに思っています。今どの位置にいるんだろうかということを皆で確認しながら、できるだけ出口の方向へ向かっていくと。出口が少し先になるかもしれないけども、出口があるんだということを目指して向かっていくということが非常に重要だと思っています。その道しるべをするのは、つくっていくのは行政の役割ではないかというのが基本的な考え方です。 ここについては、今、何が違うかというとワクチンがやっぱり出始めているわけですね。特に65歳以上の高齢者もかなり進んでいますし、ワクチンが広がっている国を見ると普通にレストランでマスクもせずに飲食したり、そういうのがやっぱりかなり出てきています。なので、ワクチンが広がれば、これは普通に、医学的に、科学的に考えても免疫を持つ人が増えるわけですから、やはり社会経済というのは範囲が広まってくると思います。