【TBCC2024】 若手から70歳代まで、クラシックカーでサーキットを果敢に走る!
ラップタイムによって絶妙なクラス分け
去る9月8日に12シーズン目の第2戦となる、通算46回目が開催された東京ベイサイド・クラシック・カップ・シリーズ(TBCC)は、往年の輸入車と懐かしい国産旧車が参加しているレース形式走行会だ。 【写真】眼福です!第46回TBCCの参加車両をみる (29枚) 袖ヶ浦フォレストレースウェイを本気で走る年間4戦のサーキットイベントながら、ドライバーの腕とクルマの性能によるラップタイムにより、絶妙なクラス分けが行われている。 安全にバトルを楽しめるように配慮された敷居の低いサーキットイベントなので、毎回数多くの参加者を集めており、思い思いのスタンスとスピードで本格的なレースを堪能することができる。 ここ数年の間に巻き起こった旧車ブームの影響で、クラシックカーでモータースポーツを楽しむ若手オーナーが一気に増えたが、やはりTBCCのボリュームゾーンとなっているのは50歳以上のクルマ好き。70歳代のベテランドライバーもたくさん参加しており、みな果敢な走りでギャラリーたちを魅了しているのであった。 例外はあるが、ベテランドライバーが走らせているクルマを拝見すると、フェアレディやホンダのSシリーズをはじめとする国産旧車であるケースが多く、ミドルエイジおよび若手の参加者はポルシェ、アルファ・ロメオ、ロータス、トライアンフ、MG、クラシック・ミニといった定番のクラシックカーでレースを堪能している。かなりバラエティに富んだ車種が参戦しているので、TBCCは観ているほうも面白いのだ。
100年近く前に生産されたクルマも元気な走り
敷居の低いモータースポーツとして親しまれているTBCCには、レース形式走行会に参戦する前にお試しで走行できる、プレTBCC的な意味合いのスポーツ走行クラスも用意されている。 今回、同クラスには22台が参加。定番のクラシックカーのみならず、街中で見かける機会が皆無だといえる海外の珍しいキットカーや、TBCCとは直接関係のない現行車も走行OKということもあり、毎回、数多くの自動車趣味人がエントリーしている。 9月8日は、ノーブルP4、フルニエ・マルカディエFM01、BMW 135i、ダイハツ・エッセといった新旧さまざまなクルマがコースインした。 また、戦前車を対象としたヴィンテージ・スポーツ走行クラスも人気がある。こちらでは、1928年式ブガッティT37A、1932年式オースチン・セブン・モノポスト、1933年式ウーズレー・ホーネット・スペシャル、1935年式MG Mタイプ・マグナ、1935年式ラゴンダ・レイピアといった歴史的な名車たちが出走。100年近く前に生産されたクルマとは思えない元気な走りを披露した。 スポーツ走行クラスもヴィンテージ・スポーツ走行クラスもTBCCならではの走行枠だといえ、このイベントでしか走っていないクルマも多い。 思い思いのスタンスとスピードで本格的なレースを堪能するのもいいが、好きなクルマでスポーツランを楽しむのも一興なので、今後も続けて欲しい走行枠だ。