「クボ、君には大きな潜在能力が」と伝えた久保建英16歳の返答は…“不動産業に転身”FWルーカスのFC東京とガンバ、日本愛「僕の人生の宝物だ」
ミトマも決定力を高めつつある。ガンバとFC東京は…
――その他のアタッカーで期待する選手は? 「ブライトンの三笘薫は、素晴らしいドリブルの持ち主。決定力も高めつつある。近い将来、さらに大きなクラブへ移って成長を続け、日本代表でも主軸を担い続けるはずだ」 ――欧州でプレーする日本人選手、これから欧州での飛躍を目指す日本人へのアドバイスはありますか? 「現地の言葉を覚え、チームメイト、クラブ関係者、そして地元の人々に馴染んでほしい。そして、リーグのプレースタイルとチーム戦術を尊重しながらも自分の特長を最大限に生かすプレーをすることを常に念頭に置いてもらいたい」 ――Jリーグの動向はフォローしていますか? 「ブラジルではテレビ中継がないから、詳しく追うのは難しい。でも、FC東京とガンバ大阪の試合の結果と順位はいつもチェックしており、得点シーンなどは見ている。今年、両チームとも優勝には手が届かなかった。来年こそ、どちらかが優勝してほしい」 ――ガンバ大阪は、ACLを1回、Jリーグを2回、天皇杯を4回、Jリーグカップを2回制しています。一方、FC東京は天皇杯を1回、Jリーグカップを3回制覇していますが、まだJリーグで優勝していません。何が足りないのでしょうか? 「クラブの運営、練習施設、サポーターとファンの応援は申し分ない。足りないものがあるとすれば、クラブの根幹を成す哲学とそれを体現する選手、そして勝者のメンタリティーだけだと思う。準優勝が多く、『銀メダルコレクター』と言われていた川崎フロンターレが2017年に悲願のJリーグ初制覇を達成したら、その後、立て続けに優勝した。ヴィッセル神戸だって、去年初優勝したら、今年も連覇を遂げた。FC東京も、一度優勝して自信をつけたら、以後は続けざまにタイトルを取るんじゃないかな」
日本に伝えたい「選手の価値の正しい認識」
――今、日本のフットボール関係者に伝えたいことは? 「日本人の誠実さ、生真面目さ、勤勉さは、世界のどこの国でも立派に通用する。それは、複雑怪奇なフットボールの世界でも変わらない。 引き続き、Jリーグを発展させ、レベルを高め、良い選手を生み出してほしい。また、クラブは自分たちが育成した選手の価値を正しく認識し、適正な条件で外国のクラブへ送り出して財政を整え、それによって手にした資金をさらなる選手育成に再投資するべきじゃないかな」 ――日本のファンへ向けて。 「こうしてあなたが僕をインタビューしてくれるのは、日本の人々が僕のことをまだ覚えていてくれるからだと思う。本当に嬉しい。日本で過ごした10年近い歳月は、僕の人生の宝物だ。引退後も、FC東京とガンバ大阪のイベントなどに呼んでもらって日本へ行くことがあるし、実はプライベートでも何度か行って、一観光客として日本を楽しんでいる。 ミナサン、マタ、オアイシマショウ!」
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