「クボ、君には大きな潜在能力が」と伝えた久保建英16歳の返答は…“不動産業に転身”FWルーカスのFC東京とガンバ、日本愛「僕の人生の宝物だ」
Jリーグで活躍したブラジルの名選手に今と現役時代の裏話を聞くインタビューシリーズ。FC東京とガンバ大阪でJ1、J2通算99ゴールを挙げるなど大活躍したFWルーカスに、今の意外な事業や日本への愛情を語ってもらった。〈全3回の3回目〉 【写真】「い、家が超セレブ…息子もそっくり」“神助っ人”ルーカスは不動産業で大成功してた…ハリルに戦力外通告されたフランス時代からFC東京、ガンバユニを着てニコニコの今まで全部見る J1通算268試合90ゴールという輝かしい実績を持つルーカスは現在、不動産業に軸足を置き、フットボールの世界から距離を置いている。ただその一方で「FC東京とガンバ大阪、日本代表、日本人選手をいちファンとして応援している」と語ってもおり、その情熱が尽きたわけではない。 現在の日本代表をどう眺めているか、期待する日本人選手、そして世界を舞台に活躍することを目指す日本人選手へのアドバイスを聞いた。
日本代表…アジアでは別次元のチームだ
――現在行なわれている2026年ワールドカップ(W杯)アジア予選の日本代表の試合を見ていますか? 「ああ、いつもテレビで見ているよ。2018年と2022年のW杯でグループステージを突破し、とりわけ2022年大会でドイツとスペインを倒したことは、世界に衝撃を与えた。 また、過去のW杯アジア予選では、結果的に突破したとはいえ、かなり苦しんだ試合もあった。しかし、今はほとんどの試合で圧勝しており、アジアでは別次元のチームだ」 ――日本代表のW杯での目標はベスト8以上で、優勝も視野に入れています。 「もはや、日本の2026年大会出場を疑う人はいない。問題はW杯でどこまで行けるか。ベスト8に食い込むほどの国は優勝する力を備えた強豪ばかりだから、ベスト8以上を目指すのは優勝を狙うのとほぼ同じことだ。だから、ここからが本当に大変なんだけど、Jリーグ創設以来、日本のフットボールが歩んでいる方向性は全く正しい。今後、さらに実力をつけ、世界の強豪国の仲間入りを果たすと確信している」
16歳の久保に「大きなポテンシャルがある」と
――現在の日本人選手では、誰に注目していますか? 「最も才能があると思うのは、久保(建英)。2017年、僕が日本へ行ったときに当時16歳の彼がFC東京にいて、クラブの練習場で会った。素晴らしいテクニックの持ち主で、状況判断も素晴らしい。彼はスペイン語が流暢なので、直接話をした(注:スペイン語とポルトガル語は共通の言葉が多く、文章の構造も似ているので、概ね意思が通じる)」 ――どんなことを話したのですか? 「君には大きなポテンシャルがある。FC東京のため、そして日本のフットボールのために頑張ってくれ、と伝えた。『わかりました』と大きく頷いていた」 ――現在、日本代表のCFは上田綺世と小川航基がポジションを争っています。 「2人とも良い選手だね。上田はオールラウンドなCFで、ポストプレーもうまい。小川は、アグレッシブなCFで、ヘディングが強く、勝負強い。どちらかと言うと、僕の好みは小川かな」
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