衆院解散 岸田首相が会見(全文2)原子力も選択肢として用意すべき
東電の取り組みをしっかり見ていかねばならない
その全体像の中で原子力を考えた場合に、おっしゃるように現実は大変厳しいものがあります。この現実にしっかり向き合っていかなければならない。まずはご指摘の柏崎刈羽原発については、これは核セキュリティーの事案として大きな問題が起こっています。そして、結果として再稼働の見通しが立ってないということでありますので、これについては、まずは東京電力が再発防止策、これを徹底的に遂行し、それが地元の皆さんにとって十分理解されるものかどうか、これがしっかり問われなければならないと思いますし、そして科学的な見地からも原子力規制委員会の検査、これをしっかりとクリアできるかどうか、これをしっかり見ていく、それを地元の皆さんにもしっかり説明をしてご理解をいただく、こういったことが大事なのではないかと思います。 ご指摘の柏崎刈羽原発については、こうした東京電力の取り組みをしっかり見ていかなければなりませんし、その取り組みを国民の皆さんにしっかり理解してもらう、こういった努力が重要であると思っています。このように、大きなエネルギー政策の中で、1つ1つの原発の在りようについて丁寧に対応していく、こうした努力が大事であると私は考えます。 司会:次に鹿嶋さん。
安倍政権・菅政権と変わらないとの批判をどう払拭する?
フジテレビ:フジテレビの鹿嶋です。よろしくお願いします。先ほど総理が触れられました新しい資本主義実現会議、具体的な内容はあした発表されるということなんですけれども、これはあした正式に設置されるっていうことでよろしいんでしょうか。併せて、この会議を設置する目的、なんのためにこれを設置されるのかということをお聞かせください。 それから、「未来選択選挙」というふうにおっしゃいましたが、野党側は岸田内閣の経済政策も含めて、実質的に安倍政権・菅政権と本質的に変わらないんじゃないかという形で批判をしています。選挙戦を通じてこういったところをどういうふうに批判、指摘を払拭していくお考えなのかをお聞かせください。 岸田:まず、会議については、あす設置をするということになります。設置をし、メンバーを発表し、できるだけ早い時期にこの会議を実際、開きたいと思っています。それから設置する理由ですが、これはまさに先ほどの質問の中にもありましたように、新しい経済政策、新しい資本主義、私はこの新しい経済政策を進めないと、日本の経済の好循環、これはしっかりと回復することができないと信じています。そのためには、先ほど言いました、多くの関係者、官民の協力が必要になります。できるだけ多くの皆さんに理念を共有してもらって、共に協力してもらわなければいけない。その際にできるだけ幅広い分野の有識者の方々にも議論に参加していただいて、国民の皆さんにどう説明するのか。そもそもその理念をよりブラッシュアップして、分かりやすい、説得力のある、こういったものにしていかなければなりませんし、その上で多くの皆さんに理解してもらう、こうした社会の雰囲気をつくるためにも、こうした会議をつくること、これは大事であると思っています。 そして違いということですが、これは先ほども申し上げたように、分配、分配というだけの野党の政策とは間違いなく違うと思っていますし、成長と分配ということについても市場任せではない、トリクルダウン任せではない、やはり能動的に成長と分配を考えていく、これこそ今、世界的な経済政策の潮流であると信じています。こうした世界の潮流にもしっかり乗り遅れないように、日本がしっかりとした経済政策を進めていくんだと。こうした大きな方向性についてしっかり説明していく。これは選挙戦を通じて大変重要なことなのではないかと思います。 【書き起こし】衆議院が解散 岸田首相が会見 全文3に続く