「好きな欲求を抑えられなかった」…女子生徒を性的暴行の元中学校長「行為を撮影し保存」呆れた言い分
「被告はマッサージの名目で女子生徒の身体を触った。女子生徒が泣き始めても犯行を継続した」 「先生、やめてっ!」…教え子を性的暴行の中学校元校長「行為を撮影」戦慄の素顔写真 検察は冒頭陳述で、被告の犯行をこう批判した。 11月20日に東京地裁で、勤務していた公立中学校で女子生徒のAさんに性的暴行を加えたうえケガをさせたとして準強姦傷害の罪に問われている元校長・北村比左嘉被告(57)の初公判が行われた。マッサージを理由にAさんに対し、わいせつな行為をしたとされる。 「検察側は『従わなければ不利益を受けかねないという抵抗できない心理状態にし被害者を自分の言いなりにした』と訴えています。一方の弁護側は『被害者から拒絶される言動はなかった』と主張。起訴内容の一部を否認したんです。逮捕直後、北村被告は警察に対し『姦淫(かんいん)の意識はありませんでした。被害者のことが好きな欲求を抑えられなかった』と話していました。 北村被告は勤務していた別の中学校でも事件を起こしています。女子生徒2人とのわいせつな行為を撮影し、データを校長室の机の引き出しにカギをかけ保管していたそうです。検察側によると、逮捕後に北村被告は警察に対しこう供述していたとか。『(データを)削除するのがもったいないと思い後で見るために保管していた』と。校長室へ持ち込んだのは、自宅では再婚した奥さんに見つかる恐れがあるからだそうです」(全国紙司法担当記者) 『FRIDAYデジタル』は’23年9月14日配信の記事で、北村被告が撮影したわいせつ動画事件について詳しく報じている。再録して、元校長の教え子への許しがたい犯行と呆れた言い分を振り返りたい(内容は一部修正しています)ーー。 ◆「好意を持っていた」 「過去に先生からわいせつな行為を受けていました」 事件は、東京都教育委員会「第三者相談窓口」への1本の電話から発覚した。連絡したのは被害を受けた女性だ。担当者と何度かやり取りを重ねた末に、女性は警察へ相談。警察が加害者と思われる中学校校長の勤務先や自宅を調べると、校長室の机の中から元教え子である女性の裸の画像などが保存されたビデオカメラが見つかったという。 ’23年9月10日、警視庁捜査1課が児童買春・ポルノ禁止法違反(所持)の疑いで逮捕したのが北村被告だった。 「警察の調べに対し、北村被告は『女子生徒の身体を触っている様子や裸の画像が入ったカメラを所持していたことは間違いありません』と犯行を認めていました。動機や状況については次のように話しているとか。『再び見ることがあると思い(画像を)保存していました』『女子生徒の下半身を触っている画像を撮っていました』と。 被害女性は、北村被告が以前勤務していた都内の中学校の教え子だったそうです。北村被告の言い分は『好意を持っていた』と。ビデオに保存されていたのは彼女の画像だけではありません。別の少女を撮影したとみられる動画も見つかっており、警察は余罪があるとみて捜査を進めています」(全国紙社会部記者) 都内の名門公立高校から国立大学へ進学した北村被告。大学では教育学部で学び、主に理科の研究に力を注いでいたという。保護者や生徒からの評判は決して悪くなかった。 ◆「いつもニコニコしていた」 「各メディアの取材に、勤務先の卒業生などは『明るくて優しい』『いつもニコニコしていた』と前向きな回答をしています。北村被告は国立大学を卒業後、文京区内の中学校に勤務。’19年4月に練馬区内の中学校校長に就任しました。剣道部の顧問を務めるなど熱心な教師だったようです」(同前) 11月に懲戒免職処分を受けた北村被告。事件発覚後、練馬区教育委員会は会見を開き次のように謝罪していた。 「子どもを教え導く立場にあり学校の最高責任者である校長が逮捕され、誠に申し訳ございません。被害を受けられた方、生徒、保護者、区民の皆様に深くお詫び申し上げます」 近年、学校や塾の教師によるわいせつ事件が頻発している。’23年9月には、大手中学受験塾「四谷大塚」の元講師が強制わいせつなどの容疑で再逮捕されたばかりだった。 「こども家庭庁は、英国の制度を参考に犯罪歴を確認できる『日本版DBS』を導入し犯罪を事前に防ごうとしています。学校や塾が教師や講師を採用する際、犯罪照会システムを確認できるようにする制度。教師によるわいせつ事件への抑止力になるのではと期待されています」(別の社会部記者) 「好意を持っていた」は言い訳にならない。自らの欲望を抑えられなかった元校長は、子どもたちや保護者に生涯忘れられないキズを与えてしまった。
FRIDAYデジタル