衆院解散 岸田首相が会見(全文2)原子力も選択肢として用意すべき
大事なポイントは官と民と協働
そして大事なポイントは、先ほど言ったように、官と民と協働。これは成長についても国が全部丸抱えをしようなんていうことになると、時代のものすごいスピードに追い付いていけない、こういったことがあります。といって民間、競争に任せるということであったならば、なかなか世界の競争に太刀打ちすることができない。ですから官の環境整備、これは大事だということで、今言った3点をしっかり用意し、そしてその環境の中で、民間のスタートアップをはじめとする新しい企業が生き生きと活躍してくれる、こういった経済・社会をつくっていく。これが大事だと思います。 要するに官と民と協働、これがこれからの経済、新しい資本主義を考えた場合に重要であると思っています。今言った3点を中心に、国が、官がしっかり環境を整備すると同時に、民間の皆さんがその中で生き生きと活躍してくれる、こういった経済をつくって日本の新しい時代の経済成長をリードしていく。こういった社会をつくっていきたいものだなと私は思ってます。 司会:それでは次に、安積さん。
子供の問題をどう考えているのか
安積:フリーランスの安積と申します。よろしくお願いします。私は次の選挙で投票権がまだない子供の問題についてお伺いいたします。文科省の「問題行動・不登校調査」で、2020年度の不登校児童生徒の数が19万6,127で、昨年よりも8.2%も多く、過去最高になっています。自殺者の数が415人と最多でして、これは11年前と比べて2.7倍も多くなっています。また、児童虐待の数も多くなっていまして、警察が児相に通告したのが2020年で10万6,991人。これは前年度から8,769人増で、検挙数も2,133、これも最多です。 先ほど総理は次の選挙を「未来選択選挙」というふうに位置付けられました。子供の問題というのは、優先順位は決して低いものではないと思いますが、コロナで社会が変えられてしまって、この変えられた社会の中のひずみの中に子供が落ち込んでいるような状況について、総理はどのようにお考えになってるでしょうか。 岸田:おっしゃるように、子供の問題、課題、これは政治にとって未来を語る上で大変重要な課題であると認識をします。子供の問題、今ご指摘あったさまざまな状況を考えますときに、本当に胸がふさがる思いがいたしますし、なんとしても子供の未来を切り開いていかなければいけない、強く感じるところです。そして、こうした自殺者、児童虐待、不登校、こうした状況に対してどう対応するのか、これはさまざまなことを考えていかなければなりません。 私は就任したときに、国民の皆さんとの約束ということで、対話、説明を大事にするということと、多様性を大事にすることと、3つ、やはり心温まる社会をつくっていきたい、この3点をお約束させていただきました。子供の問題は、やはり地域や、あるいは家族・仲間の人間関係ということが大きく影響している問題ではないかと思います。もちろんそれに対して経済的な支援ですとか、いろんな環境整備もちろん大事ですけれど、やはりなんといってもこうした人と人とのつながり、絆、この部分で大きく影響される課題ではないかと思っています。