大阪府・吉村知事が定例会見6月30日(全文4)表現の不自由展「明らかに差し迫った危険がある」
この状況はもともとの狙いどおりか
NHK:NHKの佐藤と申します。先ほどの質問の中でもあったんですけれども、今回ゴールドステッカーの件で現在1万件ぐらい書類審査をされていて、結果として書類審査の中で問題があったのが9800ぐらいとなっていると思うんですけれども、これはもともと知事も簡単には申請なり認定できないような制度にしたいとおっしゃっていたので、こういった形になったのは狙いどおりなんでしょうかというのをお聞きしたいんですけれども。 吉村:どういうことですか。2万6000件があって、今まだ。 NHK:2万6000件あって、書類審査を、審査をしたのが今1万件ぐらいあると思うんですけれども、審査の結果、何かしらの問題がありまして修正があったのが9800件ぐらいだと思うんですけれども、今のこの状況というのはもともとの狙いどおりなのか、何かしらの分かりにくい点があってこうなっているのかっていうのはどのようにお考えでしょうか。 吉村:もともとの狙いというか、これもともとの狙いって別にあえて複雑にしようと思っているわけではなくて、要は徹底した感染を取る店を増やしていきましょうというのがもともとの思いであり狙いです。そういった店を増やしていきましょうと。今まではそんなことしなかって良かったかもしれないけども、コロナが入ってきて、こういう状況になったらちょっと発想を転換して、やはり飲食の場においては感染に強い対策を取るのが、もうこれは普通なんだというような店づくりに変えていく、発想を転換していく必要があるんじゃないかというふうに思ったんです。
発想を転換する徹底した対策が重要
これは例えば地震なんかでもそうです。これまで、かつて日本の歴史を振り返っても、耐震性というのはあまり重視されてこなかった中で、地震を繰り返すことで耐震性を強くして、地震に強いような、そういった日本国家が今、出来上がっています。今、かなり大きな震度が起きてもなかなかつぶれたりする家が少なくなっていると。これは重ねてなってきたわけです。みんなでそういったリスクを乗り越えようということでやってきました。 今回の感染症も、お店っていうのは別に自由なんですけど、ここに感染症が今ある以上、感染に強いまちづくり、飲食の場づくりをしましょうということが、そこの発想の転換を図る、その徹底した対策を取ることが重要ではないかというふうに思って、これが進んできているわけです。 ですのでその中できちっと対策を取っていただいて、書類審査もすぐ通って、すぐ現地で発行するほうが僕は望ましいと思っています。ただ、その手続きの中でやはり審査した結果、どうしても修正をお願いしなきゃいけないところについては、それはもう目つぶって、どうぞというよりは、きちんと修正を依頼したほうが感染対策がより徹底されるということで、この9000件になっていると思っています。 ただ、まだ始まって、20日から始まって10日ぐらいしかたっていませんけども、1万件すでに審査に着手をし、そのうち2500件についてはもう最終段階になっているというような状況です。修正依頼が7300件です。9000件の内訳を見てもかなりの数についてはもう書類審査は修正されているものも増えてきていると思いますし、もうそれは完全に完了して現地確認でもうすぐ、申し込みだけを待っているのが350件ありますから、要はこの審査速度を速めていくというのが大事です。無為に時間を過ごそうなんて思っていませんので、われわれ、ですのでこれは審査の人数も増やして、そしてこの書類審査もできるだけ速やかにやっていきたいと思っています。 それからやはり今どういう状況になるかっていうのをきちんと申請者にお伝えする必要があると思っているので、そのタイムタイムで今は申請を受け付けましたとか、そういった連絡を入れるようにしています。中ぶらりんでほったらかしになってないよというのはきちんと示すようにですね。それはしていきたいと思っています。