大阪府・吉村知事が定例会見6月30日(全文4)表現の不自由展「明らかに差し迫った危険がある」
日常を取り戻すという状況のイメージを知りたい
毎日新聞:すいません、毎日新聞の鶴見です。お疲れさまです。ロードマップの件なんですけども、細かくて恐縮なんですけれども、中長期的な計画として社会活動を再開させる出口戦略ということで、素案にはワクチンの接種率が6~7割を超えて、そうすると感染対策の最も緩めるレベル1というのが示されていて、そのレベル1の感染対策のイメージとして、基本的な感染防止対策となって社会経済活動を本格化し、日常生活を取り戻すとあるんですけれども、もし今、知事のお考えのイメージの中で、このレベル1の基本的な感染対策となり社会経済活動を本格化し、日常を取り戻すっていう状況が、どういう状況なのか、もしイメージ等あれば教えていただきたいんですけれども。 吉村:事業者に対する要請がないような状況だと思っています。ただ、基本的には感染対策はたぶんワクチンが広がってもやはりする必要があると思っていますから、手洗いであったりうがいだったり、マスクであったり、距離を取る、ディスタンスを取るというのは、やはりワクチンが一定、広がったあとでも、僕は必要なんではないかと思ってます。11月末にそれが全てなくなるということでもないと思うし。 ただ、日本人の場合は欧米人と違ってマスクをすることにそこまで拒否感っていうか、拒絶感というか、そういう文化があまりないので、そういった意味では基本的な対策としてのマスクだとか、そういったことはワクチンが一定広がったとしても、僕は必要なんじゃないかと思っていますが、ただ、今やっているみたいに、店を閉じてくださいとか、休業してください、お酒をこうしてくださいとか、もうそういったことのない社会をぜひ目指していきたいと、こう思ってます。
時間短縮がない状態という理解でよいか
毎日新聞:そうしたら基本的に今の飲食店に対する営業時間短縮がない状態っていう理解でよろしいんですかね。 吉村:飲食店もそうですし、それ以外の店舗に対してもそうですし、学校に対してもそうだし、さまざまな事業者に対してお願いしているっていうことの制約っていうのはない社会を目指したいと。ただ、そこは基本的な感染対策はやっぱり取るべきだと思います、お1人、お1人の。だって全員がワクチンしているわけじゃないので、必ず、それはゼロにはならないはずですから。でもそうしている間に、いろいろ治験なんかも積み上がってくるでしょうし、状況が変わる可能性は十分あるとは思いますけれども、いろいろな薬なんかもいろいろ取り沙汰もされたりもしていますけど。基本的にはワクチンが広がったとしても、基本的な感染対策はやっぱりやっていく必要はあると思っています。 毎日新聞:ちなみにそのお考えは専門家の意見も入っているのか、もしくは庁内の意見なのか。 吉村:いや、それは僕の意見です。これはたぶんでも専門家に聞いても、そこに反対する人はいないし。やっぱり何が課題かっていうと、営業の自由を制限しているということだと思うんです。本来営業って自由なはずなので。それをこの感染症があるから制限している。これはやっぱり異常事態ですから。この異常事態はできるだけ解消していく社会を目指していきましょうということだと思ってます。 でも、ウイルスは存在するので、基本的な対策。で、ワクチンを自分の意思で接種しない人もいらっしゃるわけですから。もちろん体質上できない方もいらっしゃるし。ゼロにはならんとは思いますので、1人1人の感染対策はやっぱり広がってもやる必要はある。これはたぶんおそらくほかの専門家も共通の意見ではないかなと思っています。その先はまたなくなってくるかも分かりませんけどね。 ただ、今年の、じゃあ11月末に大阪でワクチンの接種の目標が終わったとしても、その先、しばらくはやっぱりそういう期間にはなるんじゃないかなとは思っています。 司会:よろしいですか。失礼しました。毎日新聞でしたね、すいません。そしたら朝日さん。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見6月30日 全文5に続く