トゥミのカジュアルバッグがすごい 注目はロードバイク用、テニス用やヨガ用も
連載《イマドキ好感度》Vol.14
世界中のビジネスバッグの代名詞ともいえるTUMI(トゥミ)のバッグ。シンプルかつミニマムなデザインはもちろん、トゥミのバッグだけが持つ、使いやすさに特化したユニークかつ究極の機能性が、仕事や移動をとにかく楽にしてくれる。ビジネスマンにとって、その快適さは1度手にしたら忘れられないだろう。今回は、カジュアルでも人気が急速に高まっているトゥミのバッグが「選ばれる理由」を改めて追ってみる。 【写真を見る】いま注目したい、ロードバイク(自転車)に乗ることを考えて作られたコレクション「TUMI SPORT-Biking (トゥミ スポーツ-バイキング)コレクション」はココからチェック!
■機能性、軽さ…「スーツにバックパック」火付け役に
そもそも、バックパックを日本のビジネスシーンに取り入れた先駆者といえるのも、トゥミではないだろうか? 振り返れば、令和や平成より前のある時期まで、「ビジネスマンが持つバッグ」といえば、ブリーフケースがもっぱら。そして、そのほとんどはレザー製だった。 レザーのブリーフケースのメリットは丈夫さと見た目の高級感であり、圧倒的なデメリットは重さだ。バッグ自体がただでさえ重いため、パソコンや書類、ペットボトルなどを入れたなら、持ち歩きの際、かなりずしりと負担が生じるのを覚悟しなければならない。 これに対して、トゥミのバックパックなら、機能的なうえ、軽くて丈夫。しかも、そのデザイン性とブランド力があいまって高級感も損なわれない。 そのことに気づいたビジネスマンは、次々にトゥミを購入した。現在の日本のビジネススタイルの1つである「スーツにバックパック」。その原点はまさにトゥミだといえる。 最近はビジネスシーンだけでなく、休日のカジュアルスタイルにもトゥミを取り入れる男性が増えてきた。2024年のいまの時期も、コンパクトなバックパックや小型のバッグの売れ行きが好調だという。 日本の男性はなぜそこまでトゥミを愛するのか? その理由を解明していきたい。
■1975年に設立、社名はペルーの偶像にちなむ
トゥミは、1975年に設立された米国のライフスタイルブランド。 トゥミという社名は、南米での⻘年平和部隊のボランティア活動経験を持つ、創業者チャーリー・クリフォードがペルーの偶像「トゥミ」にちなんで名づけた。 創業当時は、南米のレザー製品の輸入会社だったが、その後1980年代に発表したバリスティックナイロン製のトラベルバッグが大ヒット。ソフトで機能的、かつ、モダンなブラックが魅力的なトラベルバッグは、世界各地を飛行機で飛び回っているような「ジェットセッター」たちのステータスとなった。 トゥミはその後もソフトブリーフケースを発表するなどして、「ビジネスバッグ=レザー」という当時のビジネスマンの常識を刷新。ファンが増え、ブランド認知度も高まっていった。