大阪府・吉村知事が定例会見2月18日(全文1)コロナ乗り越え、成長する大阪へ
地方交付税と臨財債は一挙に増加
それに対して対策費になりますけども、地方交付税と臨財債についてです。これについては一挙に増えています。この減収分をどう補うかということで、大きくは地方交付税と臨財債で補うという形になります。地方交付税は少し増えていますが、大きく増えたのは臨財債です。臨時財政対策債が大きく増えて、その分ある意味、これは国が返済金も見るという借金ですけれども、本来交付税で支払われるべきものが臨財債という形になっている。この臨財債の問題点は、一般的な問題はこれまで述べているとおりなので、ここであえて言いませんが、借金に付け替えられる形でこの対策費ということが国からこういった交付税と臨財債で対応するという形になっています。 歳入の内訳ですけれども、先ほど申し上げたとおり、実質税収についてこの黄色のところは減になってますが、地方交付税と臨財債、減収補填債も含めて、そういった措置で今回の予算を組んでいるという形になります。これは大阪だけじゃなくて全国的な傾向だろうと思います。 そして歳出の内訳です。人件費とか社会保障費、非常に硬直した部分について54%を占めるということです。この一般施策の経費が1兆4000億円になるわけですけども、その1兆4000億円の内訳を見ますと、このブルーのところが制度融資、先ほど言った中小企業に対する融資の預託金。そしてこのグリーンのところがコロナ対策費。そしてこの灰色のところがいつもの分ですので、これは金額としては1兆4000億として非常に上がっていますが、コロナに伴う制度融資と新型コロナ対策で、一気にこの一般の施策経費が伸びているということです。
たまりにたまった大きな負の遺産
借金です。負債の動向です。臨財債を除く負債については、負債残高、全会計の、年度別ですけども、これについては順調に減少になっています。今年度、令和3年当初もこの臨財債を除いた借金については減少になっています。借金返しはきっちりやっていっているというところです。 一方で、どうしてもこの臨財債というのが増えてきている。臨財債を合わせたベースでいくと、増えるという形になります。 減債基金の借り入れの穴埋めについてです。5200億円の大穴が空いていました。これは太田府政時代に大穴が空いたわけですけれども、禁じ手が行われてたわけです。当時、橋下さんが破産会社やんかというところからスタートして、この穴埋めを一生懸命、橋下府政、松井府政、そして僕の時代でもなんとかやっている、真水を投入しているという状況です。この間、5200億円の穴が空いていたわけですけれども、この間、そういった橋下、松井で復元をしてきまして、僕の時代でもこれは復元しようということで、ずっとこれをやっています。 今年度の予算についても非常に厳しいんですが、もう次の世代に先送りしたくないということで、今回も復元の、予算の中にこの復元額を組み込んでいるっていう状況です。ですので、今回令和3年度、228億円、この真水で復元をしていきますので、残りはようやく、あと、3年度、680億円、700弱のところまで来たと。 5200億円、たまりにたまった大きな負の遺産。この当時は借換債の乱発なんかもされてたわけですけど、そこから財政の再建ということでは、この10年間で非常に大阪府の財政は再建してきたと思ってます。残りの3年、コロナ禍にあってなかなか不明瞭なところもありますが、僕自身はこの次に、負債を残さないという思いが強いですから、なんとかここは復元をしていきたいと、橋下、松井、吉村で、この5200億円の負の遺産の部分については、なんとか解消させたいと思っています。 財調基金についてです。財調基金、先ほどの減債基金の借り入れを減らしながらも、かつ財調基金、ほぼ0だった財調基金が橋下、松井体制の下で積み上がってきました。だいたい1500億円ぐらい積み上がってきたわけですが、今回、コロナということで大きくこれを取り崩してます。取り崩した上で、当然これは国からの交付金も来ますから、残高は1400億までなんとか戻ってますが。今回の予算を組む上で、やはり減債、この財調基金を取り崩した形での予算を組む、これは毎年予算【時 00:16:00】はそれを常にやっているんですけれども、金額も大きい金額を取り崩して、900億円近く取り崩して予算を今回、令和3年度を組むという形になります。