大阪府・吉村知事が定例会見2月18日(全文2)府大・市大の授業料実質無償化を継続
大阪府の吉村洋文知事は18日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「新年度予算でコロナ禍の経済対策を」大阪府・吉村知事(2021年2月18日)」に対応しております。 【動画】「新年度予算でコロナ禍の経済対策を」大阪府・吉村知事(2021年2月18日) ◇ ◇
若年層向けにSNSの相談体制を整備
吉村:もう1つ、女性のためのSNS相談ということで、今回コロナ禍において分析しますと、女性に対する、女性への影響というのが非常に出ているというのが、これはもう客観的な情報として明らかです。その中で課題を抱える女性に対する相談体制を図ろう、充実させようということで、この女性のためのSNS相談窓口というのを開設いたしました。そしてもう1つ、若年層です。影響が出ている若年層に向けて、SNSの相談体制を整備して、自殺対策の強化事業をさらに強めていきたいと思います。それからインターネット上の人権侵害についての解消促進事業です。 これは健康を支えるということで、新規事業としてがん、それから肝炎の対策の拡充策です。特にこのAYA世代のがん患者の方が希望を持ってがん治療に取り組めると。そのために妊孕性、それから生殖機能の温存化ということについて助成をしていきます。この受精卵の凍結、未受精卵子の凍結、精子の凍結、こういったところに助成をします。これは妊孕性についてです。また、肝炎の定期検査についても助成をしていきます。そして不妊・不育症対策の推進ということで、不妊治療について所得制限も撤廃して支援をしていきます。また不育症対策として、検査の助成をして、創設をいたします。それから相談センター機能も強化していきます。
学ぶ意欲のある子供たちを応援
学校関係、教育関係です。スマートスクールということで、1人1台、高校です、これは。小中学校はもうすでに全国的にやってますが、高校についてもICTを活用した教育を充実させようということで、1人1台端末ということを実現させていきます。そのための予算です。それから府大、市大、新大学についての授業料の実質無償化の支援。これは僕が知事になって一番最初にやるべきだというのでやった事業ですけども、これも引き続き本年度もやっていきます。これからもこれをやっていきたいと思っています。最後、私立高校の実質無償化の補助。これは橋下さんのときに始めたやつを引き続きやっていきます。 ある意味、僕は市長時代から、市長になったときも一番最初にやったのは、実は幼児教育の無償化というのをやったんですけど、そのあと国ができました。やっぱり親の経済格差、所得格差というのがあるのは事実なんですけど、親の経済格差とか所得格差で、それが子供の教育格差につながらないようにすると。学ぶ意欲のある子供たちを応援していくっていうのは、僕の中の政治マターの大きな枠組みの1つでもあります。そういった意味で、幼稚園から大学まで、100%じゃないけれどもなんとか枠組みはできてる、これはコロナ禍でも死守したいというふうに思っています。次世代の大阪の子供が学ぶということに対しては、やっぱり無償であるべきだというのが僕の基本的な考え方です。そうは言っても金は掛かるんですけど、できるだけそこに近づけたいと思っています。 それから医療的ケア児に対する支援です。これは医療的ケアが必要な子供たち、なかなか通学することができなかったわけですけど、そこに医療的ケアを行うことによって、学校で学ぶ、通学ができるようにしようという支援策。これも一挙に広げましたが、これを引き続きやっていきます。それから小学生の学力テスト事業です。これは小5・小6について統一的なテストを実施いたします。自分が今どの位置にいるのか、何が不足しているのか、そういったことも考えながら、学力、学ぶ力というのをぜひ身に付けてもらいたいと思っています。100点を目指す必要はないと思うんですけど、今いる自分のところよりも少し上を目指す、少し上を頑張ったら実現できるんだという成功体験をぜひ頑張って獲得してもらいたいと思っています。それが生き抜く力につながってくると思います。 スクールカウンセラーについてですけれども、これは新たに配置事業を強化します。それからいじめについてのSNSの活用、児童虐待対策、これは大阪市、堺市とも協働しながら連携をして、LINE相談窓口を設置して、強化をしていきます。