ギャンブル依存症対策「7年間でしっかり進めたい」大阪・吉村知事会見6月29日(全文3)
高齢者向け臨時医療施設をどう運営していきたいか
読売新聞:読売新聞の山本です。コロナに関連して、7月の1日に高齢者向けの臨時医療施設が開設されることになると思います。あらためて、府としてこれをどのように運営していきたいかということと、あと、感染者数が最近はだんだん増えてきているところもあって、どのくらいの需要があるかとか、そういった点がありましたら教えていただけますでしょうか。 吉村:まず、このオミクロン株において、やはり高齢者の方、とりわけ介護度が高い方の入院先、ここの確保が重要だと思ってます。今回の高齢者医療臨時センターについては、そういった要介護が3から5といった非常に高い要介護度の方も受け入れることが可能だということで、今回、臨時の施設を設置いたします。だいたい月に約2億円の費用が掛かるということにもなります。 今後ですけれども、これはどうなるかというと、これは感染が、拡大が起きるか起きないかによってもやっぱり稼働状況というのは変わりますし、まだ先が予測できない中での設置になります。ですので、来年の3月までこれはやりますけれども、やっぱり高齢者の皆さんを守りたいという思いで設置をいたします。これが今、当然、病院において高齢者の病床であったりさまざま確保をしてくれてますけれども、いざというときの施設としても稼働するということです。 当初ですけれども、病院からの下りの方ということも想定をしておりますし、それから自宅で、なんらかの理由で高齢者施設でなくて自宅で介護度の高い介護を受けてらっしゃる方が陽性になった場合、老老介護等でどうしても行き先がないというような、行き先のなくなってしまう、そういった高齢者をできるだけ防ぎたいという思いでこの運用を7月1日から開始します。できるだけADLの低下を防ぐと。ここは介護も受けることができるということです。
7月1日から来年3月末まで運用
医療機関はどちらかというと医療施設ですから、そのまま入院して、介護施設ではありません。ですので、これは本当に高齢者の方、とりわけ要介護度が高い人が陽性になった場合、これ実はそのまま入院したほうが本当にいいのかっていう議論が実はあります。入院して入院施設で寝たきりになってしまうと。それはコロナよりもその人にとってADLが低下してしまうということもあり得ますから、高齢者の方はできるだけ、特に介護度が高い方は普段の環境の中でコロナの治療が受けられるようにするということが重要だろうというのでこの間、進めていってます。その中でもどうしてもそういうことができないという高齢者の方もいらっしゃいますので、手厚い介護も受けることができる臨時の医療センターとして運営を開始いたします。 これがどのくらい稼働するかというのは、これはもうやってみないと分からないという部分もあります。感染が非常に少ない状態であればその需要も少なくなると思いますし。高齢者のワクチン4回目接種、始まりますけども、入院が必要なことが少なくなってくればそういった利用も少なくなってくるかもしれません。ただ、これはいざというときのための施設ですので、仮に使用度、利用度が少なかったとしても僕はやるべきだと思ってますので、府としてこの臨時医療センターを7月1日から来年の3月末まで運用を開始いたします。 当初はおそらく、今の感染状況は非常に落ち着いてますから、かなりスロースタートからの話になるだろうと思ってます。 読売新聞:分かりました。最後に1点確認なんですけれども、この臨時の医療施設っていうのは、分かる範囲で結構なんですが、全国的にもあまり聞かないというか、珍しい施設になるという認識でよろしかったですか。 吉村:介護度がいわゆる3から5、非常に極めて高い介護度の方も受け入れるコロナの治療センター、そして臨時の医療センターということであれば、これは全国的にも非常に珍しい施設になると思います。 読売新聞:ありがとうございます。 司会:次にご質問は。大阪日日新聞さん。