大阪・吉村知事「府内のコロナ感染者数は少し増加傾向」
大阪府の吉村洋文知事は29日午後、大阪府庁で定例記者会見を開き、府内での新型コロナウイルス感染者数がやや増加傾向にあることにふれ「見張り番指標のアラートが鳴っている状況です。府民のみなさんにおかれましては、基本的な感染対策をよろしくお願いいたします」と述べた。 【動画】大阪府の吉村洋文知事が定例会見(2022年6月29日)
大阪府内では28日に新たに2302人が新型コロナウイルスに感染したと発表。前週の新規感染者数は1511人だった。 府では感染拡大状況及び医療提供体制のひっ迫状況を判断するため、府独自の見張り番指標を設定。吉村知事は「20代から30代、10代以下も増加傾向にあるという状況で、見張り番指標のアラートが鳴っている状況です」と説明した。 やや増加傾向にある原因については「原因はなかなかわからないところではあります、この後、波になるのか、これまでもあったように少し上がって下がるのが、どうなるかはわかりませんが、感染の拡大傾向については注視をしてまいりたいと思います。全国でも起きている現象なので、なんらかの理由がある可能性があります」と述べた。
報道陣からは「コロナの感染拡大の兆候が出ている点について、その原因というか、なにか見えてきたものがあるか」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「原因についてはわかりません。大きな波になるかどうかもわかりません、前週比較でいうと増加傾向にあるということだけは言えると思います。第6波は2倍など一挙に増えました。収束してから山がデコボコおきているので、同じようにデコボコになる可能性もあります、これはわかりません」と述べた。
また「一つありえるのは、オミクロンの亜系統が作用しているかどうかというところですが、ゲノム解析なのでリアルタイムでもありませんので、直近数日が増えているところの原因かどうかも判断しにくいというところです。我々が設定している見張り番指標のアラートが鳴っているのは事実ですし、直近5日間程度は増えているのは間違いないだろうと思っています。今後これがどういった動きになるのか、警戒感をもって注視をしていきたいと思います」と答えていた。
このほか、吉村知事は会見で「熱中症警戒アラート」についてもふれ「この時期、熱中症に注意です。戦後最速で梅雨が明けたという状況です。熱中症予防のために熱中症警戒アラートというものがあります。ぜひ登録いただいて、効果的な予防行動をとっていただけたらと思います」と府民に対して注意を呼びかけていた。