40年の歴史を誇る「アピシウス」が15年ぶりにシェフ交代! 4代目シェフの行きつけは心癒されるこの4店
全国各地から旬の食材を仕入れていますが、とりわけ出身の宮崎から届く無農薬野菜は使用する分だけを収穫するので鮮度抜群。それらを匠の日本料理の技術で時には洋風にアレンジしたりと、目で舌で楽しませます。森山さんの推しは言わずと知れた宮崎県の郷土料理の「冷や汁」。元々は朝早く田畑に出かける農家の人が残りご飯に、すったいりこを加えた味噌と水を混ぜてかきこんで食べる簡単な料理。今でこそ鯵やカマス、豆腐、すりごまなどさまざまな具が入るようになりましたが、あくまでも家庭料理。それを柏田氏は牡蠣を焼いて潰して作った焼味噌を使い、冬には河豚を入れるなど選び抜かれた食材で高級日本料理へと導きます。
「〆の『冷や汁』が最高においしくて、どうしても食べたくなると駆け込みます(笑)。大将にしかできない食材の組み合わせ方や盛り付けにいつも驚かされますね。こちらでは日本酒をいただくのですが徳利からお酒を注ぐと『ピー』という鶯の鳴き声がするんです。鯛をモチーフにしたお皿を使っていたり、うちの店では絶対に使わないので、そういう楽しみもあります。でもこちらに来るのは大将と女将さんに会いたいからですね。何というか、ホッとするんです。相手を思いやる心が料理にも空間にも表れていて本当に心が和みます」(森山氏)
かさね
住所: 東京都港区赤坂6-16-11 浜ビル B1F TEL: 03-3589-0505
おすすめ③「レストラン レザルデ」
2024年6月にオープンした「レストラン レザルデ」。シェフの永田宏氏とは宮崎県人会で出会ってから親しくしているそう。コロナ禍でオープンするまでに4年費やし、その苦労を見ていただけにレセプションパーティーでは感極まったと話す森山氏の今“イチオシ”のレストランです。
フランス語で「日向ぼっこ」という意味の店名そのままの雰囲気に自然と人々が集まります。永田氏は横浜、福井のレストランで修業し渡仏。帰国後は銀座「アルバス」で料理長を12年間務め独立しました。開店準備期間中に専業主夫で育児に専念していたこともあり、日曜日は小さな子どももOKのファミリーデーに。周りを気にすることなく家族でフランス料理が食べられると評判です。