大阪府は23日夜、大阪府庁で「第47回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開いた。政府が同日夜に東京都、京都府、大阪府、兵庫県の4都府県に新型コロナ特別措置法に基づく緊急事態宣言の発出を正式に決定、期間は25日から5月11日までとなった。大阪府はこれを受け同会議を開き、酒類提供を行う飲食店への休業要請など、緊急事態宣言に伴う措置を決定した。 【中継録画】大阪府が新型コロナ対策会議　「緊急事態宣言」の対応は？（2021年4月23日）

1000平方メートル以上の商業施設、遊戯施設などに休業要請

［写真］府民へ呼びかける大阪府の吉村洋文知事＝23日午後7時40分ごろ、大阪府庁で

　会議によると、緊急事態宣言の発令期間中、1000平方メートル以上の商業施設、遊戯施設、遊興施設などについては、休業要請を行うという。

公共交通機関への減便、平日の終電繰り上げなどお願い

[画像]施設について（府有施設を含む） 飲食対策の強化 飲食店への要請についての資料（大阪府公式サイトから）

　また、酒類を提供する飲食店、カラオケ店への休業要請、公共交通機関への減便のお願い、平日においては終電の繰り上げなどを要請するなど、人出を大きく抑える措置の協力をお願いしていくという。　また、府有施設についても基本的には閉鎖する。

府民の命を守るということを考えたときに、いま強い措置をとらなければならない

[画像]飲食店以外への要請、休止を要請する施設（床面積1000平方メートル超の施設）の資料（大阪府公式サイトから）

　今回の緊急事態宣言の発令に対し、大阪府の吉村洋文知事は「社会経済活動に与える影響が非常に大きいのは重々承知していますが、大阪府の感染状況、医療ひっ迫状況、府民の命を守るということを考えたときに、いま強い措置をとらなければならないので、ご協力をよろしくおねがいします」と述べた。

不要不急の外出自粛呼びかけ、生活や健康維持に必要なものは対象外

[画像]飲食店以外への要請、イベントに準じた取扱いを要請する施設（施設規模に関わらず要請）にかんする資料（大阪府公式サイトから）

　発表となった主な内容を具体的にまとめると「緊急事態措置に基づく要請」として、不要不急の外出は自粛することを府民によびかける。 　ただ医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出し、必要な職場への出勤、屋外での運動や散歩など、生活や健康の維持のために必要なものについては対象外になるという。 　また、不要不急の都道府県間移動は自粛すること、路上、公園等における集団での飲酒はしないことを府民に呼びかけていく。 　これとあわせて、感染対策が徹底されていない飲食店や休業要請等に応じていない飲食店等の利用を厳に控えること、特に午後8時以降の外出自粛、混雑している場所や時間を避けて行動すること、少しでも症状がある場合は早めに検査を受診することなどを合わせて呼びかけていく。