建築やデザインが美しい! いつかは訪れたいアップルストア10
”iPhone”や”Mac”などを販売する「アップル」は、2001年に最初のアップルストアをアメリカにオープンしてから約20年、世界中で500店舗を超えるストアを展開している。各店舗はガラス張りの壁をベースに高い天井、全体的にミニマルなデザインでまとめられており、「アップル」が打ち出す、革新的なプロダクトをイメージするようなデザインが特徴だ。本記事では、世界中のアップルストアから特に建築やデザインが美しい店舗をご紹介!
フィフス・アベニュー/アメリカ・ニューヨーク
マンハッタンの地下にあるアップルストアで、建築家エドワード・ダレル・ストーンが手がけた50階建ての「ゼネラル・モーターズ」のオフィスビルの前にある広場の下に位置している。 2006年にボーリン・サイウィンスキー・ジャクソンによって完成したこの店舗は、印象的な“ガラスキューブ”がエントランスだ。2019年、最高デザイン責任者であったジョナサン・アイブ率いる「アップル」のデザインチームと、フォスター+パートナーズのデザイン・エンジニアリングチームとの緊密なコラボレーションにより、アイコニックなキューブを修復、その前に広がる広場を蘇らせた。 ガラスで囲われた螺旋階段を降りると、改修前のスペースの2倍の広さに拡張された店内にはたくさんの木が植えられ、自然と調和した雰囲気を感じられる。天井には、格子状に配置された80個の天窓があり、地下にありながらも店内に自然光が降り注ぐ。併せて配置された何千ものLEDライトは、外の色温度に合わせて変化するように設計されている。
タワー・シアター/アメリカ・ロサンゼルス
ロサンゼルスで最も歴史ある映画館のひとつ、「タワー・シアター」を再活性化することを目指してデザインされたアップルストア。1927年、映画劇場デザイナーの巨匠S・チャールズ・リーによって設計された、この映画館はロサンゼルスで初めて発声映画を上映するために建てられた。 アップルストアとしてリノベーションする際には、特徴的な時計塔とテラコッタの外壁を復元し、歴史的な内装を補強すると同時に、アクセスの利便性を向上させ、この建物が将来にわたって存続し、地域社会に貢献できるようにした。 訪れた人は劇場に入るとすぐに、通りに面した広々としたロビーに、美しく修復された大階段が目の前に現れる。1920年代に造られた壁と天井の複雑な歴史的漆喰のディテールは、入念に修復され、さらに美しさを増している。劇場天井のドームは、南カリフォルニアの空に輝く穏やかな太陽のフレスコ画によって生まれ変わり、空間にダイナミックさと彩りを添えている。