建築やデザインが美しい! いつかは訪れたいアップルストア10
マリーナベイ・サンズ/シンガポール・マリーナベイ
まるでシンガポール湾に浮かんでいるような、巨大なドーム型の店舗。直径30mのドームは、ジオデシック・ドームを現代的に解釈したもので、最小限の素材で最大限の空間を実現している。水中の透明な泡をイメージしたこのドームは全面ガラス張りで、黒いガラスの土台とそこからつながる小さな橋を作り、本土と結ばれた島を表現している。 ワンフロアの広々とした空間になっていて、店内からは湾とシンガポールの壮大なスカイラインを見渡すことができる。ドームの頂点の部分には円形の開口部“オクルス”が作られていて、ローマの有名なパンテオンを彷彿とさせる細い光が空間を通り抜ける。日中、ドームは周囲の水と空の色を映し出し、夕方にはほのかな室内照明が温かな光を放つ。
コタイ・セントラル/中国・マカオ
2018年にオープンしたこの店舗は、“テクノロジー、エンターテインメント、アートが一体となり、街に積極的に貢献するような、魅力的で瞑想的な空間”という要望に応えてデザインされた。マカオの街の音や景色、色を引き立てながら、透明感と静けさを体現する美しくエレガントな建物に仕上がった。 竹林に囲まれた広場に建つ立方体の外観は、ガラスと石を組み合わせた革新的なファサードの設計により、内部から光を放つ。これは提灯やステンドグラスに似た幻想的な光を出すため、5層のガラスの上に極めて薄い石を重ねることで、光を通す強固な石壁のような効果を出している。 店内には中央に大きな吹き抜けがあり、1階部分には外と同じように静かな竹林がレイアウトされ、商品が並べられたディスプレイ・テーブルは、中央の吹き抜けから竹林を一望できるように配置されている。この店舗ではガラスの螺旋階段ではなく、天窓に照らされた2つの石造りの大階段がデザインされた。 石とガラス、そして柔らかい色合いを組み合わせで統一された空間は、ソフトで落ち着きのある室内環境を作り出している。
杭州・西湖/中国・杭州
中国・杭州市にある西湖の近くに位置するこの店舗は、光り輝く天井パネルに、宙に浮かんだような2階の片持ち構造のフローリング、ガラスの階段が美しい、高さ約15メートルのガラス張りの建物で、アジア最大級の店舗となる。 この地域の背景を理解し、アップル製品の特徴であるシンプルさ、美しさ、技術革新の哲学といった要素を組み合わせデザインされた。11枚の二重ガラスパネルで構成された透明な外観が印象的で、必要なときに日陰を作る自動ブラインドは、天井内に隠して収納することが可能だ。また、上階は背面の壁から12メートル突き出したように作られていて、まるで空間の中心に浮かぶステージのような印象を与える。