イーロン・マスクの「息子の名前」もし一発で読めたらスゴイ
その後、マスクはオンライン決済で知られるペイパル、宇宙開発企業であるスペースX、衛星インターネットアクセスのスターリンク、電気自動車のテスラなど、多くの企業を立ち上げていきます。Twitter社の買収も行い、Xと改名しています。 マスクは息子に「X A A-12」(エックス・アッシュ・エートゥエルブ)と名前をつけていますし、「X」の文字を好んでよく使うようです。このように見ると、マスクはジョブズよりも精力的に多方面で起業しており、現代の超人的なカリスマ経営者だとも言えます。 ● 「世界を変える」を原動力に 現実を捻じ曲げて成功に導く 何年前だったでしょうか、時期も内容も記憶は曖昧なのですが、就職活動をする学生向けに「目指せ、スティーブ・ジョブズ」といった内容の広告を見かけたことがあります。 しかし、ジョブズの伝記や記録を読む限り、彼のもとで仕事をするというのは本当に大変なことだったのだろうと思わされます。
彼は、とても実現できないような目標を達成するために、彼自身の魅力やカリスマ性、虚勢や誇張などを使いながら、あたかも最初から実現可能であるかのように部下たちに思い込ませる能力をもっていたと言われます。 これをアップル社の副社長を務めたバド・トリブルは、「現実歪曲フィールド」と呼んだそうです。 そしてジョブズにもたとえられる革新的な起業家イーロン・マスクも、同じように現実を捻じ曲げ成功に導くような一面があることが書籍の中に描かれています。 伝記などを読む限り、ダンラップのもとでもジョブズのもとでもマスクのもとでも、部下として働くことは並大抵のことではないと思わされます。この三者の誰のもとで働いても、身の縮むような思いを繰り返すことでしょう。 しかし、ジョブズやマスクよりも、明らかにダンラップのさまざまな特徴が、ダークな性格に一致するように見えるのです。 ダンラップとジョブズやマスクとで決定的に異なるポイントは、「自分の利益を最優先するかどうか」にあると考えられます。ジョブズやマスクの原動力は「世界を変えること」にあり、ダンラップは「自分の利益を最大にすること」にあるように見えるのです。 この点が、ダークな性格かそうではないかを分ける1つの重要なポイントではないかと思います。
小塩真司