「家庭内別居」…妻を劇物メタノールで殺害か「元製薬会社研究員が長髪の奥から睨む」戦慄の素顔写真
「メタノール中毒の症状で長時間苦しんだあげくに亡くなった被害者の肉体的、精神的苦痛の大きさは計り知れない」 【衝撃画像】「関係冷めきり家庭内別居」…妻を有毒物質で殺害「製薬大手の元社員」戦慄の素顔写真 裁判長は、こう被告の犯行を断罪し実刑判決を下した。 10月30日、東京地裁(坂田威一郎裁判長)は殺人罪に問われている吉田佳右被告(42)に懲役16年を言い渡した。’22年1月に、妻の容子さん(当時40)を有毒な劇物メタノールを使い殺害したとされる。 「公判で吉田被告は『私は無実です』と、語気を強めて無罪を訴えていました。容子さんは自殺したという主張です。一方の検察側は『亡くなる直前の容子さんの異常行動を目撃しても(吉田被告は)救急車を呼ばなかった』と他殺だとしています。吉田被告が119番通報したのは、容子さんが異常な行動を起こした翌日でした」(全国紙司法担当記者) 『FRIDAYデジタル』は’22年9月18日配信の記事で、不可解なメタノール事件について詳しく報じている。再録し、吉田被告の逮捕直後の戦慄言動を振り返りたい(内容は一部修正しています)ーー。 ◆「関係は冷めきっていました」 「妻との関係は数年前から冷めきっていました。家庭内別居だった」 警察の取り調べに対し、男はこう供述しているという。 ’22年9月16日、警視庁捜査1課が殺人の疑いで逮捕したのが東京都大田区に住んでいた会社員・吉田被告だ。妻の容子さんを殺害したとされる。吉田被告は大手製薬会社『第一三共』の研究員で、新薬の開発に携わっていた。 「妻が息をしていない。床に倒れている」 吉田被告が自ら119番通報したのは、同年1月16日の朝7時半すぎだ。駆けつけた救急隊員へ「朝起きたら妻の意識がなかった」と説明。前日からろれつが回らない状態で嘔吐し、服を脱いだりベッドから落ちるなどして暴れていたという。 「吉田被告は、『妻を寝かしつけ翌日に様子を確認すると呼吸をしていなかった』と話していたそうです。容子さんはスグに搬送されましたが、病院で死亡が確認された。容子さんに目立った外傷はなく、警察は当初病死ではないかとみていました。 しかし司法解剖の結果、容子さんの胃の中から致死量を上回る有毒なメタノールが検出されたんです。メタノールは天然ガスなどから作られるアルコールの一種で、毒性のある化学物質。微量でも体内に入ると嘔吐や頭痛などの症状を起こし、死に至ることもあります。容子さんの死因は急性メタノール中毒でした」(全国紙社会部記者) ◆「会社を辞めてくれ」 警察は、事件と自殺の両面から捜査を始める。その結果、容子さんに自ら命を絶つような理由は見当たらず、口から摂取したにもかかわらず自宅にメタノールがなかったことが判明。何者かに混入された可能性が高いとし、警察は他殺と断定した。 「吉田被告は、仕事柄メタノールをあつかっていました。第三者が介入した様子もなく、警察は吉田被告が容子さんの病死を偽装したと考え逮捕に踏み切ったんです。容子さんは日常的に紙パックの焼酎を飲んでいたとか。吉田被告は、あらかじめ焼酎にメタノールを混入させたとみられています」(同前) 吉田被告は有名国立大学の大学院を修了後、’07年4月に『第一三共』に入社。社会人として別の国立大学大学院に通い博士号を取得し、2年間アメリカへも留学している。一方の容子さんも名門国立大学大学院を出た後『第一三共』へ。同期の吉田被告と結婚すると退社し、事件当時は小学生だった長男と3人暮らしだった。 だが夫婦関係は、事件の5年ほど前から崩壊していたようだ。 「吉田被告は調べに対し『家庭内別居だった』と話しています。容子さんが寝言で職場の男性の名前を言うと、吉田被告は浮気を疑い『会社を辞めてくれ』と迫ったとか。一方の容子さんも、育児に非協力的な吉田被告の態度に不満を募らせていたそうです。夫婦には、ほとんど会話がありませんでした。 吉田被告は、容子さんにより家から閉め出されることもあったといいます。吉田被告が容子さんに暴力をふるっていたという話もあるんです。しかし容疑に関しては、当時から『妻に殺意を抱いたことはなく、自宅にメタノールを持ち込んだこともない』と否認していました」(前出・社会部記者) 逮捕直後に送検の様子を撮影した本誌カメラマンを、長髪の奥から鋭い視線を向け睨む、戦慄の素顔を見せていた吉田被告。法廷で「無罪」の主張が認められることはなかった。
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