イーロン・マスクの「息子の名前」もし一発で読めたらスゴイ
ダークな性格の持ち主としてイメージされるリーダーは、カリスマ的なリーダーではないでしょうか。先に紹介したダンラップも、周囲の人々(ただし直接的にダンラップの部下にはなっていない、投資家や一般の人々)からはカリスマ経営者だと評価されていました。 社会学者のウェーバーは、権力者が社会を正当に支配する基礎として、伝統的支配、合法的支配、カリスマ的支配という3類型を示しました。 伝統的支配は、以前からのしきたりや血筋、家柄などを根拠にするもので、世襲制に基づく支配が代表的です。合法的支配は、手続きや規則、法律などに基づくもので、法治国家における支配関係のことを指します。そして、カリスマ的支配は、超人的で非日常的な資質やスキルに基づく支配のことを指します。神の啓示に基づいて支配関係が成立したり、預言や超人的な奇跡に基づいたりする場合に、カリスマ的支配が成立します。 カリスマ的リーダーは、非凡な才能をもつ、あるいは非凡な才能をもつ人物だと認識され、その才能に魅了された人々に受け入れられるリーダーのスタイルです。そして、変革型リーダーシップの一部に、カリスマ的なリーダーの行動が含まれることがあります。
● 「X」の文字を好むイーロン・マスクは スティーブ・ジョブズより精力的 カリスマ的リーダーとして思い浮かぶ代表的な人物に、スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクがいるのではないでしょうか。 ジョブズは友人のスティーブ・ウォズニアックとともに、1976年に米アップル社を設立した人物です。 途中でアップル社を退職する(させられる)のですが、今ではアニメーション映画で誰もが知るピクサー社を設立したり、1990年代に業績不振に陥っていたアップル社に戻ってからiMac、iPod、iPhone、iPad、と立て続けにヒット商品を生みだしたりしたことも、カリスマ経営者のイメージを決定づけたと言えるでしょう。 そして「もうジョブズのような経営者は現れないだろう」と人々が思っていたところに登場したのが、イーロン・マスクです。 マスクは南アフリカ出身で、母親がカナダ出身だったことからカナダの大学に進学します。その後アメリカの大学に進学し、スタンフォード大学の大学院にも進学するのですが、1990年代半ばにネット企業を設立します。