【空から撮った鉄道】ちょっと前に撮影した大手私鉄、京王電鉄 その10年前の光景
二種類の軌間を持つ関東大手私鉄
調布~西調布間を行く晩年の6000系の各駅停車高尾山口行き。6000系は都営新宿線乗り入れを前提に1972年に登場。2011年まで39年にわたって使用された。(2009年9月10日、吉永陽一撮影)。
京王電鉄はいくつかの路線から構成されます。新宿~京王八王子間37.9kmの本線系統である京王線、北野~高尾山口間8.6kmの高尾線、調布~橋本間22.6kmの相模原線、東府中~府中競馬正門前間0.9kmの競馬場線、高幡不動~多摩動物公園間2.0kmの動物園線、渋谷~吉祥寺間12.7kmの井の頭線。全路線84.7kmです。 京王電鉄最大の特徴は1372mm軌間を採用した珍しい大手私鉄です。この軌間は明治初期の東京馬車鉄道が採用したことから“馬車軌間”とも呼ばれ、この幅を採用しているのは、都電、東急世田谷線、函館市電、京王電鉄、相互乗り入れをする都営地下鉄新宿線です。少数派の軌間であり、鉄道線では大手私鉄唯一の存在となっています。なお京王井の頭線は元々「帝都電鉄」という別会社であったため1067mm軌間を採用しており、京王電鉄は二種類の軌間を持っています。
本文:1,951文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
吉永陽一(写真作家)