小池都知事が記者会見9月4日(全文1)減少傾向だが、その速度は緩やか
東京都の小池百合子知事は4日、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「小池都知事「コロナ対策、補正予算に3413億円を考えている」(2020年9月4日)」に対応しております。 【動画】小池都知事「コロナ対策、補正予算に3413億円を考えている」 ◇ ◇
医療提供体制は上から2番目のオレンジで変化なし
時事通信:では小池知事の定例会見を始めます。お願いします。 小池:まずはコロナウイルス関係であります。きのうの新規陽性者数は211人とお伝えいたしました。重症者数が27人。その目安となる3日前の検査実施件数が5719件ということでございます。木曜、金曜と、だいたい週の後半になると数が増えてきたというのが、これまでの傾向でございました。 現在、感染状況でございますけれども、最高レベルの赤、医療提供体制は上から2番目のオレンジということで変化はございません。新規陽性者ですけれども、減少の傾向は示していますが、その速度は緩やかであるということ。そしてまた、感染も全ての年齢層に広がっていること、都内の全域に拡大をしていることなどなど、感染者数が再び増加に転じないように、厳重な警戒が必要な状況ということであります。また、医療機関の負担についても長期化をしているというところであります。
保健所の支援機能を拡充
これから冬に向かっていくわけであります。つまりインフルエンザの流行期、これも備えていかなければなりません。感染拡大防止、そして中小企業、都民生活のセーフティネット、これらの対策を強化していくというそのために、昨日ですが、総額で3413億円に上ります補正予算案を公表いたしました。18日から始まります第3回の都議会の定例会でご審議をいただくことになります。補正予算案が可決いたしましたならば、速やかに対策を展開していくということですが、もちろんこの間も新型コロナウイルスは待ってくれないわけであります。そこで、手を緩めることなく都として新たな取り組みを進めていく、その詳細について今日はお伝えをしてまいりたいと思います。 初めに新型コロナウイルス感染症対策などに関しての体制拡充についてであります。まず保健所の支援拠点について。都におきまして新型コロナウイルス感染症対策で業務負担が急増している保健所の支援を行う、そのために保健所支援拠点を設置いたしております。今回、今後の感染者の急増に備えていく、そのために、この支援拠点において積極的な疫学調査などを担う支援機能を拡充するということであります。看護師、准看護師、保健師、これらの資格を持った方々、新たに10名程度を会計年度任用職員といたしまして採用いたします。そのうちの4名は、多摩府中保健所のほうに配置をいたしまして、保健所の業務を支援していただきます。その他は都の保健所の業務を必要に応じて支援する機動班として保健所支援拠点に配置をいたします。 支援内容ですが、集団発生事案など、クラスターなどが発生したときには、積極的に疫学調査への対応をしてもらう。それから濃厚接触者などのPCR検査を受けることについての調整などを予定いたしております。また、保健所からの要請に応じまして、それらの保健所に出向いて支援業務を実施するなどを考えております。採用した職員については健康安全研究センターで、ウェブ形式で研修を受けてもらったり、保健所の支援拠点などでOJT、もう現場で専門性を高めていくようなことをしていただきます。早速、今日から募集を開始いたしまして、9月の下旬以降、多摩地域の保健所に対しましての支援を開始いたします。