小池都知事が記者会見9月4日(全文1)減少傾向だが、その速度は緩やか
ハザードマップの確認を
それから、9月に入りましたけれども、まだまだ厳しい暑さが続いているところです。きのうは新潟ですか、40度を超える、フェーン現象の関係ということもあってか、非常に暑かったという、そのような報道もありました。厳しい暑さはまだ続くということであります。8月ですけれども、先月の8月の、速報値で23区の熱中症の死亡者数は193人に上っているということで、これは月別で見ますと過去最高だそうであります。引き続き熱中症の予防についてもご留意をいただきたい。そして感染の防止に向けてのご理解と併せて、この熱中症対策、これを行っていただきたい。ご協力のほどよろしくお願いを申し上げます。 次に、あと4点お知らせがございます。まず防災の日、今月1日でした。そして今週は全体が防災週間ということ。それから台風9号がすでにさまざまな地域で被害をもたらしていますが、それを超えて今度は伊勢湾台風級といわれる第10号が続けて発生するということであります。まさに本格的な台風シーズンが到来をしているということであります。そこで、この機会にあらためて風水害に対する備えについてのお願いであります。 まず都民の皆さんに、各区市町村が作成をしておりますハザードマップというのがあります。ご自分がお住まいのところが、浸水の被害や土砂災害など、その想定エリアに含まれているのかどうか、事前に確認をしていただきたいというのが1つ。その上で、ご自宅が安全な場合には在宅避難、読んで字のごとく在宅での避難を検討していただく。これが1点。十分、堅牢なマンションなどの例えば上層階でも在宅避難は可能ということになります。
少なくとも3日分の水、食糧などを備えて
あらためてご自分のマンションなどを点検していただければと思います。ご近所との顔合わせなどもあらためてしていただく。また、この場合ですけれども、少なくとも3日分の水、そして食糧などを備えていただく。水ならば1日、だいたい1人が、3リットルが目安だということも覚えておいていただきたいと思います。 在宅避難が難しいという方は、できるだけ早い段階での安全な、例えば親戚や知人のお宅が安全な場所にあるぞということであるならば、これは縁故避難、縁故のある方のおうちに避難をさせてもらうということで、そういった場所に、安全なところに身を寄せることのできるように自主避難をしていくというのも選択の1つであります。それも困難な場合はどうするか。区市町村が開設する避難場所への避難を、検討をお願いしたいということであります。 避難するタイミングでありますけれども、気象情報、そして区市町村の避難情報など、小まめに確認をしてください。そして今逃げないと駄目だということを見定めるということが必要になってまいります。また、やむを得ず避難ができない場合は垂直避難など、命を守るための最善の行動を取っていただきたいと存じます。1階から2階、さらにその上のほう、垂直避難ですね。こちらのほうを心掛けていただく心の準備もしていただきたい。またどうやって上がるかなども、よくお考えいただきたいと思います。 都におきましては、都民1人1人が風水害時の避難行動計画をあらかじめ定めていけるように、東京マイ・タイムラインを作成いたしております。これはすでに各地で子供さん、ご家族で一緒にマイ・タイムラインを作りましょうということでセミナーなども開かせていただきました。ぜひこれをご活用いただいて、それぞれのご家庭で避難の方法などについて、あらかじめ話し合っていただきたいと存じます。 また、避難する際の留意点ですけれども、水、食糧、それから普段服用しておられる薬、眼鏡など、それらをすぐにぱっと集められるようにしておくこと。それからコロナ禍でございますので、マスク、体温計、そして消毒液などの持参もこれまでのアイテムに加えていただきたい。また、できるだけご近所同士で声を掛け合って避難するなど、共助ですね、こちら。共助についても実践をいただきたいと思います。また、地震と違いまして、台風ならば台風が近づく3日から5日ぐらいの前の段階で備えができるわけでありますので、いざというときに慌てないで行動できるような準備をしていただきたい。また、都におきましては引き続き区市町村とも連携いたしまして風水害の備えには万全を期してまいります。