大阪府・吉村知事が定例会見2月9日(全文3)SNSを使った情報収集は非常に重要
高齢者施設での投与に障壁がある
というのも高齢者施設で陽性者が出たとき、できるだけ早く、大きなクラスターになる前に、もう潜伏期間も含めて感染している方は多くいらっしゃいますから。あるいはその症状が発生して検査をしてその検査の結果が出るまでに時間が掛かると。その間、投薬治療が受けられないというのが今の現状です。だからその現状はなんとか回避をしたい、打破したいということです。 もうほぼコロナの陽性が出て、クラスターが起きれば、ほとんどもう皆さんコロナ陽性に、発熱等の症状があればコロナですから、そのことをあえて待つ意味がちょっと僕も分からないし。でも今、待たなければならないという理由になっています。ですので、これだけ感染者が多く、そしてもうほぼ入院されてる方の層、入院されてる方の年代等も見ても、ほぼ高齢者の方が多数を占めるという中で、高齢者施設の方も多くいらっしゃいます。介護度が高くなればなるほど病院もやはりここは大変な人手、そもそも人手不足なのに、そこの対応もしていく必要が出てきてしまいます。なので、最もの入り口部分である高齢者施設でできるだけ早く多くの方に投与するというのが重要ですが、その障壁があるということです。
在庫をたくさん持てない仕組み
なので、もうこれは疑似症患者でもほぼコロナと、そこでコロナの陽性者が出てれば、もうほぼコロナである確率は非常に高いですから、高齢者施設であったり、あるいは高齢者施設でなくても同居の家族で濃厚接触者で陽性になった場合、で、そこの家族でも例えば子供とか孫とかがもう陽性でコロナになってる、同じように発熱している一緒に住んでるおじいちゃん、おばあちゃんがいたら、だいたいもうこれはコロナの可能性が非常に高いですから、そうなったときに、いわゆる疑似症患者については、症状がある患者さんについては、もう早期にこの中和抗体等を打てる、飲み薬を投与できる、その対応を認めてくださいということをお願いしました。これが1点目。 2点目については数の問題です。在庫に上限があります。在庫をたくさん持てないという仕組みになっています、このコロナの治療薬について。病床がない診療所については1人分しか在庫は持てません。それからそれ以外の医療機関でも3人分しか在庫が持てないということになります。コロナという患者が特定してから要請をしてその薬を受け取るということをやって、ぐるぐる回してるわけですけれども、そのぐるぐる回すのにしても数が多くなるとなかなかうまく回らないということになってきますので、実際に投与実績等が高い病院とか感染状況が非常に逼迫しているようなエリアにおいては、その在庫上限を撤廃してくださいと、そういうお願いをいたしました。 国がたぶん在庫制限をしているのは、薬剤が十分あるわけではないということだと思いますし、その中で在庫としてもしいろんな病院が抱えて実際に使わなかったら本当に必要な人に届かないでしょうという、そういう趣旨があるんだと思いますが、その趣旨は理解をしますけれども、ですので、今までの投与実績が非常に多分にある医療機関だとか、あるいは感染状況が非常に逼迫しているところについては現実に必要としていますから、ここも国の在庫として持っといてもほとんど意味がないので、であるならば、そういった在庫上限については、もうこれだけ特に高齢者に感染が広がっている場合には、医療機関の実績等に応じて撤廃をお願いしたい、そういった話をさせていただきました。ですので、この辺りの現実的な今ある問題を総理と話をしました。