パリで行きたい美術館18選──定番から新名所、現代アートから新石器時代の装飾品まで【2024年版】
8. パリ市立近代美術館
パレ・ド・トーキョーの東翼はパリ市立近代美術館だ。ジャン・クロード・ドンデルとアンドレ・オベールの設計により、パリ市立近代美術館と国立近代美術館を1つの建物に収容するために建てられた。現在ではパリ市立近代美術館のみがこの建物に残り、内側は無装飾、外側は神話をテーマにした装飾が施された象徴的な建物となっている。 1万点を超える近現代美術のコレクションには、パブロ・ピカソ、ラウル・デュフィ、アメデオ・モディリアーニ、アンドレ・ドラン、マルク・シャガール、クリスチャン・ボルタンスキー、フィリップ・パレーノなどの作品が並ぶ。2007年以降に取得した作品も800点を超え、ピーター・ドイグ、クリストファー・ウール、ダグラス・ゴードン、ジル・バルビエ、スターテヴァントなどの作品がある。今後も所蔵作品は増える予定だ。 見るべき作品 ●アンリ・マティス《ダンス》(1930) ●デュフィ《電気の精》(1937) 基本情報 休館日:月曜日 入場料:無料 公式サイト:https://www.mam.paris.fr/
9. ギメ東洋美術館
パレ・ド・トーキョーから徒歩圏内にあるギメ東洋美術館は、実業家エミール・ギメが、極東の宗教研究のために日本、中国、インドに派遣されてから3年後、1879年にリヨンで誕生。ギメが旅先から持ち帰った数多くの美術品は国に寄贈され、美術館は1889年にパリに移転した。今日のギメ東洋美術館(正式名称はギメ国立アジア美術館)は、ヨーロッパ最大のアジア美術のコレクションを所蔵している。 2001年に改装された明るく広々とした展示室には、インド、カンボジア、タイ、マレーシア、ベトナム、中国、パキスタン、ネパール、韓国、日本の美術品が集められ、アジアの宗教や哲学に関する書籍も所蔵されている。常設展示は5フロアにわたり、最上階にある円形のスペースでは、定期的に現代アーティストの企画展が行われている。これまで展覧会が開催された作家は、ダニエル・アーシャム、塩田千春、デュイ・アン・ニャン・ドゥック、ヤン・ジエチャンなど。 見るべき作品 ●千手観音菩薩 基本情報 休館日:火曜日 入場料:13ユーロ 公式サイト:https://www.guimet.fr/fr