筆者が実践して実際に効果があった「X秒ルール」3選。即ポジティブ転換できます
「落ちた食べ物は3秒以内に拾えばOK」など、世の中には本当にたくさんのX秒ルールがあります(言うまでもないですが、落ちていた秒数に関わらずホコリや細菌は付着しますので、やめておきましょう)。 ライフハックの世界にも、こうしたX秒ルールがいくつもあります。そのなかで、筆者が実践してみて、確かに仕事や生活が変わったものを紹介しましょう。
「3秒ルール」で思考をポジティブ転換
「3秒ルール」は、『No.1メンタルトレーナーが教える できる人の3秒ルール』(西田文郎著、インデックス・コミュニケーションズ)にあったものです。 著者は、多数の経営者やトップアスリートを指導したメンタルトレーナー。それまで培った経験を集大成して、このルールを編み出したそうです。 これには、「ことばのルール」「イメージのルール」「カラダのルール」の3種類あり、私は「ことばのルール」を主に活用しています。 ことばで思考をポジティブに転換 やり方は非常に簡単です。日々の生活や仕事で、マイナスの感情にとらわれ愚痴ってしまったら、即座にそれとは逆の言葉を続けるというものです。 たとえば、締め切りが近い原稿を書いていて、途中からどう書こうか考えあぐねた場合。筆者は、「これは困ったな」とつぶやく癖があります。 ここで「ことばのルール」の出番です。そのつぶやきのあとで、「でも大丈夫。必ず最後まで書き上げる」と口に出すのです。 「たぶん大丈夫だろう…」といった曖昧な表現ではダメ。ポジティブな言葉を断定口調で言うのがコツです。 これを続けていくと、ネガティブな言葉を口にすること自体が減っていきます。 もちろん、今でも執筆作業が行き詰まることは何度でもありますが、投げ出したくなる感情は、まったく起きなくなりました。 なぜなら、「必ず最後まで書き上げる」からです。
迷うことなく即行動に移れる「5秒ルール」
「5秒ルール」は、『5秒ルール─直感的に行動するためのシンプルな法則』(メル・ロビンズ著、東洋館出版社)から学んだテクニック。 著者のロビンズさんは、仕事がうまくいかず、経済的に行き詰ってしまったときに、このルールを編み出しました。 そのころは、人生の辛さから、朝起きるのも億劫な状況になっていたそうです。 ある日、目覚まし時計が鳴ったら、「5、4、3、2、1」と心の中でカウントダウンをして起床すると決心。その小さなチャレンジに成功しました。これが「5秒ルール」の誕生です。 それ以来、1日の飲酒量を超えそうになったとき、夫に嫌味を言いたくなったとき、書くべき履歴書を放置していたときなど、あらゆるシーンで「5秒ルール」を適用したそうです。 これを積み重ね、ついには経済的な問題も解決。今では人気の講演者として引っ張りだこだそうです。 「5秒ルール」は、今や世界中の人が実践するようになり、それぞれの人生に成功をもたらしています。 カウントダウンをはじめてしまえば、あとはラク さて、この「5秒ルール」は、次のような場合に有効です。 やらなければいけないことが確定しているのに、ずるずると先延ばしをしている。 本当はやるべきではないのに、ついやってしまう。 この場面に遭遇したときに、心の中で「5、4、3、2、1」とカウントダウンをはじめます。「1」になったら、先延ばししていることに着手し、あるいはやめようと思っていることを、すぐストップします。 これは脳の働きを活用したものです。人間の脳というものは、何かを考えはじめて5秒ぐらい経つと、今までの習慣に引きずられたり、あれこれ迷ったりする癖があります。そうなる前に行動をはじめてしまうわけです。いったんはじめると、勢いがついてくるので、意外なほどそのあとはラクです。 筆者は、必要以上に食べてしまうという悪習慣があり、そこから抜け出すのに四苦八苦していました。観念しかけたときに「5秒ルール」を知り、早速食生活に適用しました。 つまり、腹八分目を過ぎて口に食べ物を運びそうな時点でカウントダウンをはじめ、「1」まできたら、問答無用で食事の片付けをはじめます。リバウンドもなく、シンプルがゆえに、この方法が気に入ってます。