筆者が実践して実際に効果があった「X秒ルール」3選。即ポジティブ転換できます
良い習慣を得て、悪い習慣を遠ざける「20秒ルール」
「20秒ルール」は、『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』(ショーン・エイカー著、徳間書店)で語られていたものです。 著者は、ハーバード大学のポジティブ心理学の第一人者。心理学の知見から、どうすれば幸福感を高められるかについて、さまざまな提唱を行なっている人物です。本書には、そのための7つの法則が紹介されており、「20秒ルール」もその1つです。 このルールは、好ましい習慣を身に付けたり、悪い習慣をやめるのにうってつけの方法です。 「20秒」が行動するか、しないかの分かれ目 これは、著者の経験に基づき生み出されました。彼は、毎日ギターを弾く習慣を身に付けるという目標を掲げました。 習慣化には21日間かかると昔から言われているので、この期間はしっかりとギターを弾くことを肝に銘じてスタート。しかし、この試みは4日で挫折したそうです。 今度は、クローゼットの中にしまっていたギターを取り出し、リビングの真ん中に据え付けたギタースタンドに立てかけることにしました。すると、すんなりと習慣化できたのです。 違いは、ギターを弾こうと思って、クローゼットから取り出して弾くまでの、20秒間があるかないか。たった20秒間の手間が、習慣化の抑止力となっていたわけです。 つまり、何かをするための手間を削ってしまうことによって、習慣化が成功しやすくなるということ。 逆に言えば、やめたい悪習慣とすっぱり縁を切るのにも使えます。つまり、その悪習慣に着手するまで20秒以上かかるようにすればいいのです。 これは、「あらゆる場面に、応用が利く」そうです。筆者の場合、朝の筋トレにこの方法を活用しています。 毎朝、筋トレをすることに決めたのですが、思うように続きません。どうしてもパソコンを立ち上げて、メールやネットニュースをチェックしてしまうのですね。 そこで、寝る前にパソコンをデスクから下ろし、そこにダンベルを置きました。朝起きて、パソコンに気持ちが一瞬向かっても、まずダンベルを下ろして、パソコンをデスクに乗せるという手間が発生します。それで、筋トレ習慣を身に付けることができました。 以上紹介した「3秒ルール」「5秒ルール」「20秒ルール」はシンプルながら強力な力を秘めています。3つを組み合わせて、今日から自己革新をすすめてみてはいかがでしょうか? ──2023年12月19日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 執筆: 鈴木拓也/Source: Amazon(1, 2, 3)
ライフハッカー・ジャパン編集部