来年3月ベラトールGPが堀口恭司のリベンジ舞台?!“裏拳”一発で衝撃の逆転“失神”KO負けも米メディアは圧巻ファイトを評価
米スポーツ専門メディアのESPNは「ぺティスは4ラウンドの後半まで戦いの1秒1秒で負けていた。堀口は速く、強く、より良いレスリングを見せ打ち合いでも勝っていた。ぺティスはそれに完全に応えることができなかった。彼がそれ(バックハンドブロー)を出すまでは」とレポート。 さらに「堀口は戦いのほとんどの場面を支配し、打撃数でペティスを73-19で上回った。彼は強烈なカーフキックを当て、内と外にうまく動き、テイクダウンを奪ってグラウンドとパウンドを組み合わせてきた。ペティスは試合を通じて反撃の糸口を探していたが、素早く軽やかな堀口に打撃を当てることができなかった。だが、4ラウンド目にペティスはついにペースをつかむことができ、攻撃しやすいポジションへ堀口を取り込んだ。そして、彼は型破りな一撃で(そのチャンスを)利用した」と伝えた。 CBSスポーツも「12カ月試合のなかった堀口は3ラウンドと少しの間はほぼ非の打ちどころのない出来で、おそらくこの惑星で最高の135ポンド級(バンタム級)ファイターへ向けての道筋を順序立てているように見られた」と評価した。 堀口は昨年の大晦日にRIZINで朝倉海(28、トライフォース赤坂)にリベンジを果たして以来、1年ぶりの試合だったが、ブランクは微塵も感じさせなかった。 同メディアによると薄氷の初防衛に成功したぺティスは、試合後に「逆境に直面する必要があり、今夜は堀口がそのすべてをもたらしてくれた。彼のタイミングとリズムをつかむのが難しかった。私は、まだ28歳でこの戦いでまだ努力すべき点が多くあることが分かった。すぐにでもジムに戻る(トレーニング)つもりだ」と語ったという。 さて気になるのは、堀口の今後だ。 ベラトールは、この日、来年にバンタム級のワールドグランプリを開催することを発表した。8人によるトーナメントで出場選手も同時に発表された。初防衛に成功したペティスと堀口に加え、前ベラトール同級王者で現在ランキング1位のフアン・アーチュレッタ(米国)、2位のラフィオン・スタッツ(米国)、3位のパトリック・ミックス(米国)、4位のマゴメド・マゴメドフ(ロシア)、5位のレアンドロ・イーゴ(ブラジル)、UFCのスーパースター、コナー・マクレガーの“弟子”で6位のジェームズ・ギャラガー(アイルランド)のバンタム級の上位ランカー8人がエントリー。開幕は来年3月で1回戦4試合が一気に行われ、優勝者には、ベラトールタイトルと賞金100万ドル(約1億1300万円)が授与される。