衝撃結末!堀口恭司がベラトール王者を3Rまで圧倒も“裏拳”一発で逆転“失神”KO負け…勝者は「厳しい戦いの連続だった」
総合格闘技イベントの「ベラトール272」が3日(日本時間4日)米国コネティカット州アンカスビルのモヒガン・サンアリーナで行われ、メインイベントで、RIZINバンタム級王者の堀口恭司(31、ATT)がベラトールバンタム級王者のセルジオ・ぺティス(28、米国)のタイトルに挑戦したが、4ラウンド3分24秒にバックハンドブローの一撃を受けて失神KO負けを喫した。堀口は3ラウンドまで、カーフキック、回転後ろ回し蹴りなどで翻弄し、テイクダウンを奪い、グラウンドの攻防でも圧倒。全ラウンドポイントでリードしていたが、まさかの一撃を食らって大逆転負けした。堀口は昨年の大晦日にRIZINで朝倉海(28、トライフォース赤坂)にリベンジを果たして以来、1年ぶりの試合だった。ぺティスは初防衛に成功した。
一発のバックハンドブローで失神
衝撃の結末が待っていた。 4ラウンド3分過ぎ。堀口の左フックが外され、組みの展開になったが、ぺティスが押し込んでほんの少しだけ距離を作り至近距離から右のハイキックを仕掛けた。堀口がダッキングでそれを外したが、キックした勢いのままスピンしたぺティスが左のバックハンドブローを無防備だった堀口の顎にガツンと命中させた。強烈な一撃に、失神した堀口は、そのまま崩れるようにしてダウン。ゲージに大の字になった。ぺティスは追撃の一打を寸前で止め、ゲージによじのぼり喜びを爆発させた。涙があふれた。 「4ラウンドまで厳しい戦いの連続だった。あれ(バックハンドブロー)が急に出て、ああいう結果になった。いいタイミングで出た。みんなが支えてくれたおかげ。みんなありがとう」 ぺティスの言葉通り、4ラウンドまでは堀口が圧倒していた。あと2ラウンド、なにごとも起こらなければ、堀口がベルトを巻いていたファイトを大逆転でひっくり返した。これが格闘技の怖さである。 昨年の大晦日のRIZINで朝倉海の足をカーフキックで破壊し、リベンジを果たしRIZINバンタム級のベルトを奪い返して以来、1年ぶりのファイト。だが、そのブランクはまったく感じさせなかった。 スタートからフットワークを使って、変幻自在に動き回った。右のカーフキックで出足を止め、意表をつく回転回し蹴りでぺティスのボディをえぐった。上下のフェイントを使い、左右のフックまで飛んでくるためぺティスは、ただガードを固めたまま何もできなかった。 トータルファイターである堀口は、1ラウンドから4ラウンドまですべてのラウンドでテイクダウンも奪った。カウンターのリスクを避けるため、左手を伸ばして、押し込みながら右手で足を取る絶妙のタックル。2ラウンドには、下からぺティスに踵で蹴られて右目の下をカットして流血したが、3ラウンドはほとんどの時間をグラウンドで上になり、バックを取りぺティスを完璧にコントロールしていた。