菅首相が会見 東京に4度目の宣言(全文2)先進国の中で最も速いスピード
なぜ五輪だけは許されるのか
ドワンゴ:連日お疲れさまです。よろしくお願いします。すいません、ようやく抽選で会見に参加できまして、質問がやや長くなりますが、お許しください。 音楽ファン、アーティストが心待ちにしておりました「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021」がやむなく中止となりました。4回目の緊急事態宣言で、イベントや文化祭、修学旅行など、学校の行事の中止も多くなると思われます。それぞれ主催者や参加者が感染リスクを最小限にするための努力を進めてきた中で、なぜ五輪だけは許されるのか、こうした率直な疑問や怒りに対して総理はどうお答えになるのでしょうか。 また昨年、特別定額給付金1人10万円の支給を実施しましたが、今は経済的にも精神的にもはるかに厳しく、多くの国民は我慢してきたと思います。前回、執行に掛かった総額は約13兆円といわれておりますが、昨年度、未執行の予算30兆円を残しております。国民への再度の支給について、お考えをお聞きします。よろしくお願いします。 菅:まず、ご指摘のイベントですけれども、野外音楽フェスとしてはまさに最大級であって、若い方を中心に大変楽しみにされている、そういうふうに承知しています。中止になったことは大変残念に思います。他方、このイベントの開催制限については、東京オリンピック・パラリンピック大会も実は同様の取り扱いであります。緊急事態宣言の下では午後9時以降は無観客での開催をお願いする、そういう、9時以降はなっていますので、こうした点についてはご理解をいただきたいというふうに思います。
日常を取り戻せるように全力を挙げる
ですから、これからどのような体制で東京オリンピック・パラリンピック大会を開催するかというのは、5者の方でこれから決められる予定であります。ただ、私自身も、この緊急事態宣言が発した際には、それは無観客も辞さないということを申し上げています。そういう中で、5者の中でどのような大会にするかということは決まっていくだろうというふうに思います。いずれにしろ、感染の抑制とワクチン接種、全力で取り組んで、1日も早く、かつての日常を取り戻すことができるように全力を挙げるのが私の仕事だというふうに思っています。 また、その10万円の件でありますけども、コロナの中で大変な影響を受けている方、そうした方にはさまざまな支援策、人件費や資金繰りなどのこの支援だとか、あるいは雇用調整の助成金だとか、いろんな対策の中、少しでもそうしたコロナ禍の中で、厳しい状況の方にはお手伝いを国として対応するというのは、これは当然のことでありますので、そうした形で行っております。 コロナによっていろんな方が影響を受けていると思いますけども、そうしたことで支援をさせていただきたい、いただいているというのが今の実情であります。 司会:それでは日本経済新聞、重田さん、どうぞ。