関西「住み続けたい街ランキング2024」発表! 自治体1位は芦屋市を抑え天王寺区。住み続けたい駅の第1位は?
大学へのアクセス良好な無人駅「元田中」が2位に
2位は京都の無人駅、元田中(叡山電鉄叡山本線)。前回調査78位からの大躍進である。周囲に京都大学や京都芸術大学を擁する学生の街であり、「近所付き合いが薄く自由な生活ができる」という設問で2位につけている点も学生街らしい。 駅を降りて東大路通を南へ歩けば安価でボリュームがある飲食店や町中華が並ぶ。現在「デカ盛り」で町おこしをはかっており、物価高騰の昨今、お腹いっぱいになりながらも外食費を抑えられる点が支持される理由の一つではないか。 東大路通を反対に北へ歩けば、「洛北阪急スクエア」「イズミヤ高野店」「コジマ×ビックカメラ高野店」が至近距離に集結するショッピングゾーンが現れる。単身者、ファミリー層が近場で生活が完結できる便利さがある。学生が多いためか、大型書店がゾーン内に2軒もあり、知的欲求も満たしてくれる。
3位の苦楽園口を筆頭に阪神間の駅が6つもベストテン入り
3位の苦楽園口(阪急甲陽線)、4位のさくら夙川(JR東海道本線)、5位の芦屋川(阪急神戸線)、6位の岡本(阪急神戸線)、9位の夙川(阪急神戸線)、10位の西宮(JR東海道本線)と、阪神間の駅が6つもベスト10入り。兵庫県南東部、六甲山の麓の人気は根強い。
とりわけ六甲山に近い芦屋川は前回調査20位から5位へと急上昇した。「自然が豊富(山や海、森、川など)」という設問で1位を獲得している。コロナ禍によってライフスタイルが変化し、登山やハイキングなど豊かな自然を日常生活に取り入れられる環境が近年、再評価されたのではないだろうか。
都会と下町、どちらも楽しめる7位中崎町駅、8位阿倍野駅
7位の中崎町(地下鉄谷町線)は前回調査29位から跳ね上がった。古民家をリノベーションしたカフェや雑貨店が並び、「インスタ映え」でさらに人気となった町だ。「雰囲気やセンスのいい、飲食店や個人商店(書店、美容院、雑貨屋など)がある」で1位を獲得しており、有名なブランドよりも、独自性がある個人事業を好む人たちに絶大な人気がある。 中崎町はおしゃれな店舗に姿を変えつつも戦前の木造建築が現在も残っている希少なエリアで、その懐かしさを体感しようと連日、国内・海外からの観光客が押し寄せている。住民は2000年代初頭から観光客を受け入れる態勢ができており、インバウンド時代を先駆けた。