関西「住み続けたい街ランキング2024」発表! 自治体1位は芦屋市を抑え天王寺区。住み続けたい駅の第1位は?
滋賀県で要注目は本屋大賞受賞小説の舞台となったあの駅
住み続けたい駅ランキングを居住都府県別に見てみると、滋賀県の2位に膳所(JR東海道本線)がつけている。膳所は2024年に本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』や、2022年に直木賞を受賞した『塞王の楯』などの舞台であり、街が活気づいているのだ。 『成瀬は天下を取りにいく』にも登場した西武大津店の跡地には708戸の大規模マンションが完成。また大津湖岸なぎさ公園の再整備事業が始まり、2025年に和菓子のたねやの新店「LAGO 大津」が開店するとあり、関西でも指折りに熱い視線が注がれている駅だ。次回調査では滋賀の首位を奪うかもしれない。 かつて「大阪第3の街」と呼ばれた自治体が1位になり、無人駅が2位になるなど、波乱に満ちた2024年度の「住み続けたい街ランキング」。調査を経て、注目の都市よりも、隣接する区や駅に順位上昇の傾向があるなど新たな発見があった。関西の街が変わり続ける限り、「住み続けたい」の観念も変化してゆくのだろう。次回調査では、さらに大幅な順位の変動が起こるかもしれない。
吉村智樹