関西「住み続けたい街ランキング2024」発表! 自治体1位は芦屋市を抑え天王寺区。住み続けたい駅の第1位は?
何よりも、開発が進むうめきた2期への徒歩圏である。完成の日が近づくとともに住むメリットが明確になり、順位が上昇したのではないか。 8位は阿倍野(地下鉄谷町線)。「あべのキューズモール」「あべのキューズタウン」「あべのベルタ」の最寄駅で、買い物やレジャーに直結しているのが特徴だ。あべのキューズモールには2022年、赤ちゃん専用のスペース「キューズランドベビー」が開設された。流行に敏感な若者のみならず、ファミリー層も安心できる場所となっている。 トレンドの先端を体験できる半面、区内33件が都市景観資源に登録されており、古き良き大阪の姿も温存されている。新しいけれど、新しくなりすぎない点が暮らしやすさにつながっているのだろう。 ここで注目したいのが地下鉄谷町線沿線の人気である。谷町六丁目が61位から12位へ。谷町九丁目が32位から13位へ。都心へのアクセスが良好ながら、御堂筋線のようなメイン路線ではなく、下町の雰囲気が残る駅が多い点が「住み続けたい」理由につながっているのではないか。
阪神タイガース優勝が2つの駅の順位を上げた?
10位以下で気になるところは、前回46位から14位になった久寿川と、40位から17位になった甲子園。阪神本線の隣り合う駅が猛虎のような勢いで40位台から急伸している。 どちらの駅も100周年を迎えた阪神甲子園球場へ歩いて行ける距離。阪神タイガースの優勝による球場周辺の経済効果は見逃せないだろう。観戦客による消費、阪神ファンの居酒屋やスポーツバーなどでの消費、地元のスーパーや商店街の優勝祝賀セールなどによる恩恵を授かった人たちは多かったはずだ。阪神タイガースの優勝により、地元への帰属意識がいっそう高まったと考えられる。 また、両駅ともに甲子園浜の沿岸にある。甲子園浜は野鳥の集団渡来地として、大阪湾内では唯一の鳥獣保護区に指定されている。「コロワ甲子園」「ららぽーと甲子園」などショッピングモールと豊かな自然が共存している点も魅力だ。 では、なぜ球場を眼前とする甲子園より久寿川の順位が高いのか。甲子園と久寿川は新築マンションでは坪単価40~50万円くらい差があり久寿川周辺はかなりお手頃。ならば二択で久寿川となったのでは。