大阪府・吉村知事が定例会見9月15日(全文1)第4波のピーク時よりまだ多いのが現状
病院の中に診療所をつくることを目指したい
じゃあどうするのかというのを考えたときに、今あるこの宿泊療養施設を病院化していくと、軽症病院化していく。そこでできるだけ軽症の方を早く治療をして重症化を防ぐ。これが重要だと思っています。今までの宿泊療養施設ももちろん看護師さんに常駐していただいて、そして健康観察チェックをしていただいて、そして状況が悪くなればもちろん入院ですし、そうならなくともオンライン診療というのをやっていますが、これをさらに強化して、病院の中に診療所をつくるということを目指していきたいと思います。 その診療所には、お医者さんや看護師さんがもちろん常駐をし、そしてそこで軽症の治療や診察を受け入れる仕組みをつくると。そしてそこに患者さまは滞在しているわけですから、もちろん抗体カクテル療法もそうですし、それ以外の薬の投与であったり、あるいは状況を常に見ることができるというような、そういった診療所内在型のホテル、診療所と一体となった宿泊療養施設、これが目指すべき方向性だと思っています。 数も8400室という非常に多い数を、これは看護協会の皆さんに協力いただいて、なんとか確保しています。全国的にも見ていただいたら明らかですけど、非常に大きな、多い数をなんとか確保して運用しています。自宅でお亡くなりになる方を1人でも減らしていく、そのためにはやはり重症化を1人でも減らす、できるだけ看護下に置くと。そしてホテルの中にはやはり多くの方が集まるわけですから、そこで治療をするというのが目指すべき方向性だと思っています。 じゃあそのためにどうするのかということですけども、宿泊療養施設の施設内に臨時の医療施設を併設させます。これは診療型の宿泊療養施設というふうに定めて整備を進めます。具体的にそれをやっていただける病院を、あるいは医療機関を公募いたします。
第6波に備えて病院型宿泊療養施設を整備したい
臨時の医療施設として居続けて、抗体カクテル療法であったり、あるいは解熱剤の処方であったり、あるいは点滴等を実施していただける診療所、医療機関を公募いたします。そしてその医療機関、診療所は、お医者さんや看護師さんが宿泊療養施設に日中、常駐します。そして常駐した上で宿泊療養者への診察、診療を行います。想定としまして、医療機関、あるいは医療の人材派遣会社も含まれるかと思います。運営委託を想定しています。 運用期間ですけれども、これは感染規模がどうなるかによってやっぱり大きく変わります。感染が非常に減少しているときはそもそもホテル自体を一時休止していきます。もちろん解約するわけではなくて、感染者が少なくなるわけですから、そうなると今までどうしてるかっていうと、感染者の数に合わせていつでも再開できるようなスタンバイをしながらも、その中に人は入れずに、いったん休止扱いにして、ホテルの室数自体を減少させていく、減少というか、実際稼働する病室、ホテルの数っていうのはそれに合わせて増やしたり減らしたりしているというのが今の現状です。 そうすると当然その中に、ホテルの中に陽性者、入ってきませんので、感染に応じて弾力的な運用がどうしても必要になってきます。次の感染拡大期、第6波が来ることに備えて、この病院型の宿泊療養施設を整備したいと思います。 公募ですが、9月21日の火曜日から10月8日の金曜日まで公募いたします。公募の中身については先ほど私が申し上げたとおりですけども、実施期間における実施提案を募集いたします。詳細についてはまたあらためて詳細を定めてホームページ等で公表させていただきますが、こういった募集をすると、公募するということをお伝えさせていただきます。来週の火曜日から公募を開始いたします。 上層階はもう今までどおり宿泊スペースになりますけれども、低層階に診療スペースを置いて、診察室であったり、点滴室であったり、あるいは酸素室であったり、医療スタッフが控えておく施設、診療所を低層階部分につくるという発想です。ぜひ、多くの診療機関、医療機関に応募をいただきたいと思います。 病床も本当に多くの医療機関のご協力で病床を確保していますが、それ以上の感染拡大ということをやっぱり想定しなければなりません。オール医療の体制でなんとか対応しなければいけないと思っています。