大阪府・吉村知事が定例会見9月15日(全文1)第4波のピーク時よりまだ多いのが現状
自宅療養者は1万人を切った
今の現状ですけれども、まず重症病床、申し上げましたが、256人の方が今、重症で治療を受けておられます。数としては少し山、ピークがあって、少し減少しつつあるという状況です。軽症・中等症については、その傾向がより早く出てくるということになります。8月の下旬ごろがピークですけれども、今は少し下がってきています。宿泊療養施設、宿泊療養者についても同様に今下がってきて2700人。自宅療養者は如実に下がるという形になります。1万人を切りました。 重症病床の使用率ですけれども、全重症病床をベースにした重症病床の使用率は42%、そして軽症・中等症については、今、これ、重症病床は最後のフェーズは結局押しませんでした。災害級非常事態のフェーズを押さずに、420床というのがその前のフェーズですけど、今、この分母419床でしたとき、実運用率は61%です。おそらくこのままいけば最大のフェーズは、ボタンをそもそも押すこともないというふうに思います。 それから軽症・中等症については最後のフェーズのボタンを押して、実際の運用病床と、それから確保病床、これが同じ数字になっています。2730床です。これも64.5%ということで、一時期よりはやはりこれは少しずつ下がってくるということになります。 また宿泊療養施設ですが、療養施設の入所者の割合ですけれども、これは入る人数が減るだけじゃなくて、分母の数自体も今増やしていっていますから、分母が増えて分子が減るという形になるので、よりこの割合としては減っていきます。今、38%ということになります。今後、さらにこの割合は下がってくると思います。
減少傾向を確実なものにする必要がある
滞在人口の推移についてです。これもすでにずっと公表しているとおりですけれども、昼間の人口、緊急事態宣言になってから、今回の緊急事態宣言、やらないときと比べると、だいたい昼間の人口で20%減ぐらい、そして夜間の人口は30%ぐらい、それが維持されています。次、お願いします。これは難波ですけれども、ほぼ同じ傾向が続いているという状況です。 現在の感染状況としては減少傾向にありますが、やはり大きな山、これを抑えて、そして減少傾向を確実なものにしていく必要があると思います。そして次、いつまた反転するか分からないし、そのとき、反転をするときの発射台が高いところから反転すると、非常に大きな波にもなります。ぜひ徹底した感染対策をお願いしたいと思います。9月30日まで緊急事態宣言が続いていますので、感染対策へのご協力をお願いします。お1人お1人の感染対策、これがもっとも重要ですので、そのご協力をお願いします。 2点目です。宿泊療養施設を病院化していきます。今後それが、その方向性だと思っています。現状ですけれども、今、宿泊療養施設、全部で9月中旬ぐらいまでに31施設になりますが、つい最近まで22施設でした。これについて、現在、2施設については抗体カクテルセンターの拠点にしています。1階部分であったり、広間の部分にリクライニングチェアを置いて、そしてお医者さんの診療ができるようにし、抗体カクテルをどんどんやっていくということを、今、2施設でやっています。併せてもう1施設では往診型ということで抗体カクテルの積極的な投与を進めています。 今後の目指すべき方向性として、ホテル自体を診療所内在型にしたいと思います。ホテルの中に診療所があると。そしてそれは臨時の医療施設に指定をしていきます。今後の第6波というか、次の大きな波が来ることも想定しなければなりませんし、いつ来るか分かりません。入院の病床、これが非常に重要です。中等症・軽症の病床を増やすということも今、並行してやっていますが、併せて大切なこととして、感染が爆発拡大するとどうしても病床が逼迫してきます。病床も限りある資源ですので、これが無尽蔵に増えるというわけでもありません。