日本社会は「統一感があるが、伸びやかさがない」小池都知事会見11月18日(本文2完)
東京23区でワクチン100万回分が廃棄。受け止めを
TBS:TBSの寺川といいます。ワクチンの廃棄について伺いたいです。東京23区で100万回分のワクチンが、期限切れで、未使用で廃棄されたということが分かったんですが、これについての知事の受け止めをお願いします。あと、この廃棄されたワクチンの数について、加藤厚労大臣は接種が全て終わったら把握することになるというふうに言っているんですが、これについて知事がどう思うかということを併せて伺わせてください。 小池:その辺りは間隔をどれぐらい空けるかでいろんな議論があったことなど、それから実際にワクチンが入手できた時期であるとか、それから新たな変異株対応、今のもの、最新のものですけど、この辺りのタイミングなどが重なっていることがあります。そういったことから、できるだけ有効なワクチンを有効に生かしていくということから、さまざま工夫もしてきたところでございます。 5月25日から4回目を始めたわけですけれども、ソーシャル、医療従事者はじめとするエッセンシャルワーカーへの拡充、繰り返し国に求めてきて、そして認められたのは7月の22日からといったこともありました。そして、より早期にこれを実現していれば、全国でいっそうの有効活用が図られたのではないかなというふうに思います。また、そういうタイミングなどを見ますと、当時からですね、例えばよりこのワクチンを柔軟に融通できる仕組みを構築する、また、海外への提供を働き掛けるなど、いろいろできてたのではないのかなというふうに思います。いずれにしましても、ワクチンの確保は国の責任で行われるところでございますし、廃棄状況などについては国として検証すべきものだというふうに考えます。
都としてワクチン廃棄を減らす取り組みは
TBS:ありがとうございます。今の話と重なるんですが、東京都、これまで国に、期限が短いワクチンを途上国に、海外供与して有効活用できないかっていうことを要望してたと思います。都として今後、区市町村も含めた都内での廃棄された数を把握したりですとか、廃棄を減らす取り組みをするとか、国に新たな要望をするとかっていう、何か対応されるっていうお考えがありましたらお願いします。 小池:それぞれ自治体が管理しておられますので、実際には。都として区市町村の過不足の状況の把握には努め、また可能な限り、余剰のワクチンが生じることのないように調整し、また有効活用を図っていって、これ、ing形ですね。区市町村と連携しながら、これからも進めていくことと、まずは、どうやって感染者や、また重症者が出ることを抑えていくかっていう、まさにing形のところでありますので、そちらのほうにしっかり注力もしていく必要があるのではないかと。これは今、最優先だというふうに考えています。 TBS:ありがとうございます。ごめんなさい、最初のところにちょっと戻るんですけど。廃棄が出てしまうことについては、もう国は接種の希望者、対象者全員に行き渡るように仕入れるということでやっているので廃棄自体は仕方ない、余ってしまうこと自体は仕方ないっていう側面もあると思うんですけど、廃棄されてしまった量がこれぐらいあるっていうことについては、知事はどういうふうに受け止めてますか。 小池:ですからそちらも、先ほど申し上げましたようにタイミングがずれているということが1点と、それから、そういう際にはより柔軟にすることによって他の国にも融通ができるわけですよね。ですからいろいろと、この観点から、マーケティングという言葉が正しいのかどうか分かりませんけれども、有効に生かすことによって、世界的な流行であるパンデミックのコロナに対応することもできたのではないか、また、今後もこの波が収まるまで、そういった状況には柔軟に対応すべきではないかなというふうに思います。 TBS:ありがとうございます。